.CD 差し止め 。 意外と知られてないのかもしれないけど、 編曲した曲を収録した CD を売ったりしたいときは、 JASRAC とかではダメで直接著作権者とか音楽出版者に 問い合わせないといけないんですよねん。これは同一性保持権の絡み。 .ただ、ポピュラーの場合は「作曲=メロディライティング」だったりするので、 そのメロディにどんなアレンジをつけようとも曲を改変したわけではなく、 したがって慣例的に曲の使用料を管理者(JASRAC とか)に払えば済むみたいね。 一方、クラシックの世界では一般的に 「作曲=アレンジひっくるめてすべて」だったりするので、 今回のケースはこれにひっかかるのかなぁと思います。 |
.久しぶりに D 言語の本家を見に行ったら、 gcc frontend for D キターーーーー!! .ちょっとだけふにふにして NetBSD 上で gdc と phobos の コンパイルが通るようにした。 gdc はちゃんと動いて -S でもそれっぽいアセンブラコードを吐くんだが、 ランタイムライブラリまわりに問題があるようで、 main 関数だけの .d ファイルすらコンパイルして実行すると SIGSEGV で落ちるな。まあいいや。 |
.モンタージュ(2)を読んで寝た。 件の問題は、直感的にはすごくわかりにくい例ですな。 冷静に考えるとわかるけど。 .こういう問題: 3 つの箱に一つだけ当たりが入ってる。 出題者はどの箱に入っているか知っていて、回答者はそれを知らない。 まず、回答者に箱を一つだけ選んでもらう。この時点ではまだ箱を開けない。 次に、出題者は、回答者が選んでない箱の中から外れの箱を一つ取り除く。 回答者はここで箱を選びなおすことができる。 さて、問題です。つぎのうちどれでしょう: 1)変えようが変えまいが無意味 2)変えないのが一番当たりやすい 3)常にもう一方を選ぶのが一番当たりやすい 4)さいころを振るなどして、 どちらか一方を等確率で選ぶのが一番当たりやすいさあ、どうします? .これはマリリンサヴァントの三つのドアという有名な数学クイズでして、 結局のところは次の問題と等価であることが示せれば答えが出ます: 三つの箱のうち、一つを選ぶのと二つを選ぶの、 どっちが当たりの箱を得られる可能性が高い?もうわかるでしょ。3 は二つの箱を選んでいるのと等価なのです。 .あるいは、これって基本的には 8 通りしかないので、 全部列挙すればわかる: .厳密には、当たりには A, B, C の三通りがあるので 3*8 = 24 通りだし、 また、回答者の二回の選択が等確率で行われるとは限らないから、 この回答者の選択というものを「任意の確率で起こる事象」と見なして、 「一回目の判断で A、B、Cのそれぞれを選ぶ確率を決定する独立変数α、β」と 「二回目の判断で最初の判断から変更する確率γ」 を用意したうえで起こりうる 24 通りを列挙し、 そのうえで確率計算するべきだろう。αとβはあっさりと消え、 当たりの確率は (2/3)γ + (1/3)(1-γ) となる。 γに 0 と 1 を入れてみると、 それぞれ「変更しない場合」と「変更する場合」の当たり確率が求まる。 これはさっきと同じ結果になる。 ここでγに 1/2 を入れると当たり確率が 1/2 になるのが興味深い。これは、 「さいころを振るなどして、どちらか一方を等確率で選ぶ」 行為に相当するし、 また、上の 8 通りの列挙の方法が厳密な意味では間違ってることもわかる。 |