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.真のハッカーは GPL を使わない。 .理由: GPL は醜い。理由としてこれ以上のものはあるまい。 .ハッカーではない私にも、GPL の醜さはわかる。 これまでいろいろ理屈を付けて GPL というものを拒絶してきたけども、 理屈以前の問題として「GPL の醜さ」というのが GPL を使いたくないもっとも根本的な理由なのは確かだな。 .そうなんすよね 。 rms が現実に日和った産物が GPL で、さらに日和ったのが LGPL だと考えると、 rms は我々が思ってるよりはずっと現実主義者なのかもしれず。 .まあ、ライセンスの醜悪さという話をすると、 その辺に転がってるプロプライエタリライセンスも、 その条項はかなり醜悪だったりするわけですが、 でも、プロプライエタリライセンスは general とか言わない分マシな気はする。 この辺は(というかこの話は全般的に)完全に個人の美意識の問題でしかないけど。 .なお、言うまでもないことかもしれませんが、 この手の言葉遊びとしての「真の○○は云々」という文を読むときには、 「真の○○は(たぶん)存在しない」という暗黙の前提があるということと、 その前提から導かれる一つの論理的帰着を忘れないようにしましょう :D |
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.逮捕 。 どういう意図で言ったんだかわかんないけど、 いずれにしても「逮捕されてもしかたない」なんて言っちゃだめだよなぁ。 日本という国は、 法治国家としては誠に遺憾なことに「逮捕されたら犯罪者」 という世間の見方があって、 「逮捕されてもしかたない」と言おうものなら、 俗人からすれば「悪いと認めた」と見なされる。 まあ、本当に悪いと思ってるんならしょうがないけど。 .「ny がグレー」というのは私もおおむねそうだと思うので、 そういう意味でさもありなん、という気は確かにするが、 まあ見解は分かれるやね。逮捕するからには、 十分な物的証拠を集めたのでしょう。 司法的な判断が確定するまではなんとも言えない。 .んー、まあ頑張ってね……。 .ただ、こういう既存法の想定を超えたものについては、 法的うんぬんよりもまず先に「倫理的にどうなのか」という話をして、 その結果として「ny 禁止法」でも作るべきなんじゃないのかという気はする。 わたしゃそんな法律には反対するけど。 .いずれにしろ、著作権も含めて、 既存法の枠でなんとかするのはそろそろ限界かもねぇ。 まあ、著作権というものが倫理的にどうあるべきか、 という理念がもはや(というか最初っからなんだけど)陳腐化してるので、 そのあたりの議論と一体にして一つ。 .あー、だめだこりゃ…… 。 余計なことを言わなきゃいいのに。 裁判になったとしても、かなり心証悪いぞ、これは。 .しかしながら年金保険料未納問題における国会議員の遵法意識の低さを考えれば、 ましてや一般国民がこの程度の意識でも仕方がないといえよう。sigh... .話は本題からズレるけど、遵法意識という話をすれば、著作権法というのは 「守ろうという気を全く起こさせない」という点で最悪の悪法だとは思うけど。 罰則の有無とか厳しさの問題ではなくて、理屈の酷さにその原因がある。 年金保険料未納問題も同様。 .なんというか、いびつな法体系は、その存在そのものが倫理的でないよな。 いびつな法を人々に守らせようとしても、 厳罰化とかそういう「国民獣化の道」を選ぶしかない。 人々を「電気有刺鉄線のオリに押し込められた従順な獣」にするという道が、 果たして正しいといえるのかのう。少なくとも人間的ではない。 非倫理的遵法動物。あるいは、ルールセットに従って動く機械。 .まあ、それはそれ、これはこれだけどな。 .ところで、今回は刑事なのでまだ分かりやすいんだけど、 これが仮に民事、つまり、 「Winny を使って行われた著作権法侵害で受けた被害の責任の一端は Winny の作者にあるのでその分を賠償しる!」 という訴えが被害者からあった場合、これはどういう結果に転ぶのかねぇ。 想定されうるシナリオを誰か教えてください>識者 .ちなみに、「刑事の場合はまだわかりやすい」 というのがどういうことかというと、 刑事だと今回の容疑では「幇助の要件を満たしてるかどうか」 だけが問題で、これは案外機械的に決着が付く問題だと思う。 .もちろん、その機械的な判断基準というのが人によって解釈が別れる 部分だと思うのだけど、でも、おおむね二つしかないと思う。 つまり、「幇助というにしては具体的な事件との因果関係が薄い(だから無罪)」 というような考え方と、 「違法行為を促す目的でそれを配布したと認定できるため、 これをもって幇助とするのが妥当である(だから有罪)」 というような考え方だわな。 .普通、幇助といえば、 何か具体的な犯行があって、 それに対する手助けを行った場合に適用されるものだから、 今回のように Winny 作者が各々の犯行を認識していない以上、 それぞれの犯行に具体的に関ってるとは言いにくく、 これをもって前者が妥当と考えられるのが一つの考え方やね。 .一方で、今回は正犯を行っているのがいわば不特定多数の群集で、 事件そのものが特殊である上に、 しかも警察発表を鵜呑みにするのならば、 犯罪を煽る意図があったということになるため、 それをもって後者にころんでもおかしくはない。 .刑事の場合にはこういう風に割と単純に決まるのだが、 民事の場合にはこう単純に白黒では決まらないのよね。 刑事で無罪になっても民事では損害賠償命令が出るということはよくある話。 逆もあるけど。 .まあいずれにしろ、「法のおかしさを指摘するために犯罪を促す」 なんて考え方は法治国家では許すべきでない思想だと思うので (というか個人的にはそんなのは思想ですらないと思う)、 もし本当に本人がそう思ってやっていたのだとしたら、 それはかなり情けないことだと思うぞ。 これが、 「法律を犯すのは利用者の問題であり、作る側には法律上の問題は一切ない」 という一貫した主張を行っていたのなら、 それは一つの考え方として十分に説得力があったと思うのだけどね。 残念だな。 .一方で、幇助というにはちょっと理屈が苦しいし、 警察の動きも微妙になんだかなぁ、と思う部分があるというのも事実やね。 まあ「『著作権法への挑発的態度』が逮捕理由」 という朝日の見出しは朝日の作文だろうから、 これをもって短絡的に警察を批判しようとも思わんが。 .まあ、なんか、微妙にどっちもどっちだなぁ……。 どっちの味方もしたくないなぁ、これ。 警察とか業界の肩を持つのはシャクだしな(超感情論)。 しかしながら、 この逮捕によって P2P 的なものの発展が疎外されることになったとしたら、 その責任は警察よりも、Winny を使って違法コピーをやった連中と、 そして何よりも変な主張をしてしまった Winny 作者の方にあると思う。 |
.ノーフィアーといえば、インタビューの後に必ず、 高山と大森の二人で「いくぞ! ノーフィアー!!」 というかけ声とともにポーズを取るのが名物だったわけですが、 実は結成時のインタビューでは「いくぞ!」の部分がなくて 「ノーフィアー!!」の部分だけだったのはあまり知られてないかもしれない。 .当時、結成のインタビューをリアルタイムで見ていたのだけど、 例によって大森はほとんど喋らずに高山が一人で喋ってる。 したがって、どんどんカメラが高山に寄っていくわけですが、 話の最後にいきなり「ノーフィアー!!」をやったものだから、 たまらないのはカメラさんと大森。 大森はかけ声が一瞬遅れ、そして、思いっきり高山に寄っていたカメラさんは、 二人をフレーム内に収めようと、 よろめきながらズームアウトしていったのでありました。 .「配慮の人」高山さんのやることですから、 次週のインタビューの時にはちゃんと「いくぞ!」が入っていたのでした。 私は前週を見てたので、ゲラゲラ笑っていたわけですが。 あの「いくぞ!」は、大森とカメラさんに対する、高山のやさしさなのでしょう。 .だれか、あの放送のビデオ撮ってないかなー。 |