某日記

(後期)

平成16年9月21日(火曜日)

昨日

帰ってきてすぐ寝りゃいいものを、 「パイナップル ARMY (文庫版) (1)(2)(3)(4)(5)(6)/ 工藤 かずや,浦沢 直樹」なんぞを読み始めてしまったから眠れない。 読み直してみてもやっぱりいいね。

写真集
















平成16年9月22日(水曜日)

昨日

パイナップル ARMY の続き読んで寝た。

山師の宴

プロ野球もハイエナが群がるような死臭を出してちゃ終わりだよな、まあ……

ゲーム理論

人狼 BBS 見てると、 不完全情報の非零和ゲームに置かれたときの人間の振る舞いがわかって面白い。 金玉の握り合いゲームというか、 もう少し上品に言えばいわゆる囚人のジレンマという奴なのだけど、 まあ現実世界における人間の意思決定プロセスを観察するために、 現実世界から意思決定プロセスのエッセンスだけを取り出して単純化した 実験場として捉えるといろいろと参考になると思う。

そういえば

六日町通ったときに これ のロゴがアレに見えた。

平成16年9月23日(木曜日)

昨日

神保町の某店で、金曜発売のマーガレットコミックスのうち 「ハツカレ(3) / 桃森 ミヨシ」 だけが無くて学区死。

エクスカリバー / 巣田 祐里子」を読んで寝た。

今日

ドトールでマターリ。

夜中

全然難しくないのだが、やる気がなかなか起こらなかったので放置していた NetBSD の libintl の gettext-0.12 以降への対応作業。 こういうのは勢いさえあればすぐ終わるのであって、 今日は勢いがあったからすぐ終わった。

ところで NetBSD の libintl を切り出して配布したらうれしい人とかいるかなぁ。 組み込みの人はうれしいかもしれんなぁ。 組み込みで gettext が必要かどうかは知らんけど。 いるようならそういうのを作ってもいいかもなぁ。 まあでもそういう人は、 「NetBSD に BSD ライセンスな libintl がある」 というのを知ってれば自分でなんとかするよなぁ。

などと、なぁなぁ思考に陥りつつ、もう寝るのであった。

平成16年9月24日(金曜日)

昨日

COMPLEX(7) / 菊池 久美子」 「学校のおじかん(2) / 田島 みみ」 「青春はここだ!(1) / 倉沢 モタ」 を読んで寝た。COMPLEX は綺麗にまとめましたな。 大ドンデン返しでトラちゃんあたりとくっつけば面白かったのだが、 兄妹なので以下略。

天動説 vs 地動説

この話 、何ヶ月か前にも見た気がするけど気のせいかなぁ。

しかしながら、本当に地動説が正しいのかどうかという話は --- まあここでの論点はそういうレベルの話ではないんだけども --- 大いに哲学的な話なんじゃないかという気もする。 地動説を裏づける観測的事実が出てきた時代にソクラテスが生きていたら、 「そもそも地球が太陽のまわりを回っているというのはどういう意味だね?」 としつこく突っ込まれそうではある。

というのは、単に三次元空間における幾何学的な位置関係を考える上では、 別に地球が止まってると見なしても一向にさしつかえがないからなんですな。 ただ、まず第一に、観測的事実に基づいて運動を記述するという観点で言えば、 「太陽のまわりを地球を含めた惑星が回っている」 という天動説の解釈のほうが素直であるということと、 第二に重力の関係まで見れば、太陽系という大きな重力圏の中で 地球を含めた惑星が太陽にぶらさがっていると見なすのが素直である、 というだけの話なんだわな。もう一つ哲学的な意味での隠れた効果としては、 「地球が中心」というある種の絶対的価値観から人々の思考を開放したという 効果こそが重要だったんじゃないか、という気はする。

しかし、せっかく一つの絶対的価値観から自由になったというのに、 世の中の大人共はこんどは地動説という絶対的価値観に 縛られちゃってるんじゃないかという気もしなくはない。

似たようなものにウラシマ効果というのがありまして、 よく例に出てくるような「二つの宇宙船の話」 では当然のことながら「動いてるほうと止まってるほうをどう区別するのか」 という疑問が思い浮かぶのだけれども、 そのへんに転がってる相対論の入門書ではアマクダリ的に 「二つの宇宙船の違いは加速したかどうかです」 なんて書いてあって、もうちょっと親切な本になるとローレンツ変換を 図示してあったりなんかして 「特殊相対論の範囲でもウラシマ効果はなんとか説明できます」 なんて書いてあるけども、私は思うにどうみてもそれはウソで、 アレはやっぱり重力場があるから説明できる、というか、 たとえ一般相対論を持ち出したとしてもアレはいまひとついんちき臭くて、 少なくともよく例に出てくるような「二つの宇宙船しかない宇宙」では、 単なる位置関係だけを見てるだけではやっぱりどっちがどっちだかわからん。 むしろ「恣意的に決めた方の宇宙船の座標系では空間が歪むから、 その結果として加速していると見なされる」のであって 「加速したから空間が歪む」のではないような気さえする。

12 球団 (ただし新規参入 1)

まあ山師が参入することの是非は置いといて (というか建前はともかく腹の中は既存球団のオーナーのほうがよっぽど アレだという事実が今回の騒動によって完全に露呈したわけだし)、 私が個人的に気になってるのは、 大阪近鉄のファン(あるいは合併の仕方によってはオリックスのファンも含む)は、 いつの間にか論点がすり変わってしまってることに腹を立ててないのかなぁ、 ということだな。怒りの矛先が古田に向くとか、 そういう形で遺恨を残さなきゃいいけど。

なんかどうも私が釈然としないのは、おそらく 「ナヴェツネ=ファンの敵 vs 古田+ホリえもん=ファンの味方」 みたいな、そういうよくわかんない二元論的構図にマスコミとかが 熱狂しちゃった部分なのかもなぁ (「ナヴェツネはもういないよ」とかそういうツッコミは却下)。 いつものことなんだけど。 結果論かもしれないが、 結局は近鉄ないし近鉄ファンは双方のダシにされただけなんだがのう。

平成16年9月26日(日曜日)

昨日

ドトールでマターリ。

ハツカレ(3) / 桃森 ミヨシ」を読んで寝た。 今回もこっ恥ずかしさ炸裂なんですが、だがそれがよい。おすすめ。

今日

やっぱりドトールでマターリ。

ぐる

観測可能性 。 「位置関係だけではわからん」というのはそういうことですな。

ところで、最初の話からは論点がズレるんですが、太陽と地球しかない世界では、 どっちがどっちのまわりを回っているのかって観測できないんですかねぇ。

いや、純粋に物理の門外漢なので、わからんだけなんですけども。 等速運動であれば、動いているほうの時間が遅れてゆくわけですが、 円運動には加速度の影響もあるし太陽と地球では重力の影響もある。 それらの作用によって観測不可能ってことなのかもしれん。 もちろんニュートン力学だとどちらの立場でも観測不可能なんですが (そのくせ絶対座標系なので理論的には区別されるんだけど)、 まさかここだけニュートン力学というわけでもないだろうし。

まあそもそも、 二つの自由な質点が常に等距離にあるという状態で「片方だけが止まっている」 という状況を想定すること自体が無意味なんだけど。 わざわざ「違う」と言うのは、要するにそういうことですかね。

まあ、天動説/地動説という大いにニュートン力学的な世界観の話に、 相対論の話を「似てる話」として持ち出した私が悪いんでしょうな。 ということでよろしい?

平成16年9月27日(月曜日)

昨日

起きるころには内容をすっぱりと忘れてしまうので、 寝る前はあんまり活字を読まないようにしてるのだが、 珍しく活字の本で 「こいつらが日本語をダメにした / 赤瀬川 原平, ねじめ 正一, 南 伸坊」 を 1/3 ほど読んで寝た。 一見批判本のようなタイトルだけれども、中身は純粋なジョークであって、 装丁をよく見るとわかるとおり「こいつら」が日本語をダメに「してゆく」本。 たとえば、日本語の慣用句(「喉から手が出る」とか)をお題にして、 それを慣用句本来の意味としてじゃなくて文章本来の意味で 曲解してゆくというスタンスで延々と続くオッサンどもの呑み話を、 そのまま活字に起こしたような感じ。

夜中

積んでた CD 聴き。いつものように敬称略。

ASSEMBLE A CREW / 本田雅人。 本田雅人の一連の作品は世界に通用するフージョンだと思うのだが、 いかんせん世界ではフージョンがアレなので以下略←だめぢゃん。 それを差し引いても今の日本はフージョン最先端の国だと思う。 まあどうでもいいのだが。 本田雅人はどうも作を重ねるごとにファンクの方向に進んでるようで、 その分純粋なフージョン色は薄まってる気がするものの、 ブラスアレンジは今まで通りかっこいいし、 本田雅人の歌心あふれるソロもすばらしい。 梶原順はもっとすっきりした ギターを弾く印象があったのだけれども、 本田雅人の CD ではなかなかクドい一面を見せていて面白い。 意識してビンテージっぽい音作りをしてますな。 スラッパー青木智仁は最近あまりスラップを前面に出してこない模様。 本作も主にツーフィンガー。コンプを少し強めに掛けてボトムを 支えることに徹してるな。

ジ・アウト・オブ・タウナーズ / キース・ジャレット・トリオ。 最近のキースジャレットトリオは昔のような凄味がないような気はする。 STANDARDS Vol.2の so tender におけるキースのソロの ロングパッセージを初めて聴いたときには衝撃を受けたもんだが、 そういう衝撃はない。うなり声もない。 しかしながら、いつものように即興でキースが弾くイントロの詩的な美しさは 当代一だとは思う。それに、凄味はないけどやっぱりキースの 宇宙人的なソロフレーズは健在。本田雅人のスケールアウトは あくまでも計算の賜物だと思うのだが、 キースジャレットのソロでのアウトっぷりは宇宙人的と言うより他にない。 訳分かんないんだけどつじつまは合ってる。 宇宙のどっかから啓示か何かを受けて自然に出てきてるとしか思えない。 したがってキースの後ろにはフォロワーがいない。 並の地球人ではついて行けないのであるな。 せいぜい久米宏が顔を、清水ミチコがうなり声をコピーしたくらいなもんである。 誠にどうでもいいことだけど。

ブラジリアン・ソウル / アジムス。 多分ブラジルの T-SQUARE みたいなもんだと思うと良いのかも (←多分違う)。いつもキャッチーなコード進行と キャッチーなメロディを 16 ビートブラジリアンフージョンな バッキングでダンサブルに演奏してるアジムスなのですが、 今回は 30 周年記念アルバムということで……いつもとあまり変わらん。 まあ、これは良いマンネリズムなわけでして、 実際こういうシンプルでダンサブルな音楽は聴いていて気持ちよい。 とどのつまりはクールなブラジリアンフージョンで今年も暑い夏を乗り切ろう、 というアジムスの親心ということで。 ……と、無理に落とそうとしても既に暑い夏は終わっていたりする泥沼。

平成16年9月28日(火曜日)

昨日

まほらば(7) / 小島 あきら」を読んで寝た。 こんな可愛い子が女の子のはずがないので珠ちゃんキレるの巻。 白鳥くんはニブチンですからしょうがないですな。 しかしポジションを固定し始めたということは、 風呂敷をたたみ始めたと解釈すべきなんだろうか。 もっとも梢ちゃんは白鳥くんに輪をかけたニブチンなので、 巻またいで引っ張った揚げ句、何も起こらずというオチの可能性も捨て切れず。

旅行ネタ

高山本線乗りてぇなということで、 日帰りないしはそれに準ずる夜行利用でいろいろ考えてみた。

やる気なし。はくたかを北越に変えてもいいかもねん。

新横浜 - 新幹線 → 名古屋 → ワイドビューひだ → 富山 - はくたか → 越後湯沢 -
新幹線 → 東京

はくたかに関しては同上。

新宿 - あずさ 3 → 塩尻 - ワイドビューしなの 8 → 名古屋 -
ワイドビューひだ 9 → 富山 - はくたか 17 → 越後湯沢 - とき 334 →東京

大糸線+高山本線。

新宿 - あずさ 3 → 南小谷 - 427D → 糸魚川 - 556M → 富山 -
ワイドビューひだ 16 → 名古屋 - のぞみ 26 → 新横浜

高山本線+飯田線。

上野 - 能登/北陸 → 富山 - 840D → 猪谷 - 1824D → 高山 - ワイドビューひだ 4 →
名古屋 - 2322F or 2220F or 新幹線(乗継割引) → 豊橋 - ワイドビュー伊那路 3 →
天竜峡 or 飯田 - 247M → 辰野 - 1265M → 岡谷 - S あずさ 34 → 新宿

高山本線+関西本線。

上野 - 能登/北陸 → 富山 - 840D → 猪谷 - 1824D → 高山 - ワイドビューひだ 4 →
岐阜 - 2205F → 大垣 - 219F → 米原 - 771T → 大阪 - 1523 → 天王寺 - 1820K →
奈良 - かすが → 名古屋 - のぞみ 150 → 新横浜

高山本線+大糸線+篠ノ井線+信越本線。

新横浜 - のぞみ 3 → 名古屋 - ワイドビューひだ 1 → 富山 - 541M or 543M →
糸魚川 - 430D → 南小谷 - 1344M → 信濃大町 - 1542M → 松本 - 1229M →
長野 - 妙高 7 → 直江津 - 1359M → 長岡 - ムーンライトえちご → 新宿

ちなみに 10/15 までのダイヤで検討。たとえば最後のルートだと、 長野までは新旧どっちのダイヤでもこれが最速なのだけれども (列車番号は多少付け変わる)、新ダイヤの妙高 9 号が現行の 7 号よりも 20 分ほど早く長野を出てしまうので乗り継げず。 次の列車に乗り継いでも信越本線の新井で終了。使えねぇ。 したがって、長野から新幹線で東京に戻るしかない。

と、計画だけは考えてみたが、 さすがに日帰りで乗り潰すのはもったいない距離なのでやらないと思う。 最後のルートだと運賃計算キロで 1,286.1km だってさ。

泊まること前提ならば、むしろ周遊きっぷを使って観光をしたほうが良いかもな。 加賀・能登ゾーンで能登観光してもいいし、飛騨・奥飛騨ゾーンも面白そうだ。

ヤヴェエ、鉄道の日記念きっぷ使って

横浜 - ムーンライトながら → 岐阜 - 1711C → 高山 - 1825D → 猪谷 - 857D →
富山 - 541M or 543M → 糸魚川 - 430D → 南小谷 - 1344M → 信濃大町 - 1542M →
松本 - 1229M → 長野 - 妙高 7 → 直江津 - 1359M → 長岡 - ムーンライトえちご →
新宿 - 521H → 八王子 - 429M → 松本 - 333M → 海ノ口 - 342M → 松本 -
444M → 大月 - 2040M → 立川 - 2150F → 武蔵溝ノ口
ってマジっすか。0 泊 3 日。1,836.6km。 普通列車しか使わないと一日 600km くらいが限度みたい。 というか、 よくよく考えてみるとこのプランは接続が良すぎて栄養補給ができない。 富山か糸魚川で 1h 程度取れるけど、 その後は海ノ口までの丸一日、 10 分程度の接続で列車に乗りっぱなし。

富山から直江津まで北陸本線で抜けちまえばどうってこともないのだが、 一日で「高山本線全線走破 + 大糸線全線走破 + ムーンライトえちごで帰京」 が実行できる最後のチャンスだからこそ、 わざわざ 0 泊 3 日をやる意味があるともいえる。 まあ最終日の聖地巡礼は余計だが。 ムーンライトえちごは新津で日付が変わるので、 新津(or長岡)-新宿を片道切符にすれば貧乏性を発揮しなくても良いのだが、 新津-新宿がだいたい 5,500 円なのに対して記念切符一日分は 3,000 円くらいなので以下略。

って、券面上は 2 日分しか使ってないから、一日あたり 900km か。 乗り継ぎの間合いも入れてトータル 46 時間ほどなので、表定 19.6km/h 。

ムーンライトながらではなくて昼行で岐阜に行って一泊するパターンだと、 一番詰めれば 521M で東京を出ると昼過ぎに名古屋に着くので 関西本線-草津線-東海道と乗り継ぐと岐阜に 18 時半くらいに着く。 まあさすがにこれはいかがなものかと。 東京から岐阜までまっすぐ行けば 396.3km なのに対してこのルートだと 577.7km。181.4km も余計。

寄り道せずに東京から岐阜へと行くことを考えると、 宿に普通にチェックインするには 浜松 16:46 発→岐阜 18:33 着の 2125F/5125F くらいまでが適当か。 これに接続できるのは熱海 14:14 発→浜松 16:44 着 451M 、 東京 12:33 発→熱海 14:06 着の快速アクティー 3759M ということになる。 これならかなりゆっくりできる。 浜松でうなぎを食ってから 2125F/5125F に乗り継ぐのならば、 東京 10:43 発→三島 12:50 着 335M と三島 12:57 発→浜松 15:16 着 769M あたりがよい。

769M は沼津 13:09 発なので、 国府津 11:30 発→沼津 12:56 着御殿場線 2551M からも乗り継げる。 これに乗るには東京 9:53 発→国府津 11:18 着 767M でよい。 御殿場線経由にするならだいたい +1h を見れば良い。

769M は富士 13:28 発なので、甲府 9:52 発→富士 13:18 着身延線 3724G からも乗り継げる。これに乗るには高尾 8:01 発→甲府 9:47 着 527M 。 立川 7 時半くらいの普通列車で間に合う。でも悪いことは言わないので止めとけ。

浜松仕立てで豊橋から新快速/特別快速に化ける列車は 1 時間に一本あるし、 豊橋仕立ての新快速/特別快速に乗り継げる普通列車も含めれば 浜松からの下りは 30 分間隔で走ってるので、思ったより本数は多いな。 2125F/5125F を絡めたルートはいずれも一時間ずつ早い列車へとずらせば 一時間早く着く 2121F/5121F を使うようにもできる。 これだけ選択肢が広いと乗り継ぎはかなり楽な部類といえよう。

平成16年9月29日(水曜日)

昨日

シノブ伝最終回を見た。 若本規夫のトークは面白かったなぁ。怪作の称号を与えよう。

一昨日の続き読んでたらいつの間にか落ちてた。

平成16年9月30日(木曜日)

昨日

某所で某氏が「窓開いてて部屋が水びたしになった」という話をしてたので、 ふと「オンボロアパートの窓が枠ごと外れ落ちて部屋の中が水びたしになって、 隣人に助けてもらう漫画ってなんだったかな」という疑問が。

で、結局「好きと言えない / なかじ 有紀」 を引っ張り出してきて読んで寝た。

構造体の値渡し/値返しと inline 関数(C 言語)

最近の gcc は賢い。次のコード


を gcc-3.3.3 で -O 付きでコンパイルすると 
foo:
	pushl	%ebp
	movl	%esp, %ebp
	subl	$20, %esp
	movl	8(%ebp), %eax
	pushl	(%eax)
	call	bar
	addl	$16, %esp
	leave
	ret
というコードを吐く。値渡しなのに構造体を複製しない。

しかし、次のようなコード


だと、 
foo:
	pushl	%ebp
	movl	%esp, %ebp
	subl	$20, %esp
	movl	8(%ebp), %eax
	movl	4(%eax), %edx
	movl	(%eax), %eax
	movl	%eax, -8(%ebp)
	movl	%edx, -4(%ebp)
	leal	-8(%ebp), %eax
	pushl	%eax
	call	bar
	addl	$16, %esp
	leave
	ret
となって律義に複製してる。 要は右辺値として使われる限りは複製しないってことやね。 たとえ const が指定されていて変更されないことがわかっていても、 & のオペランドは左辺値として扱われるからコピーされる。

今までは値渡しだったが、値返しも結構賢くて、次のコード


をコンパイルすると 
foo:
	pushl	%ebp
	movl	%esp, %ebp
	movl	8(%ebp), %eax
	movl	$0, (%eax)
	movl	$0, 4(%eax)
	leave
	ret
となる。

ちなみに VC++ (使ったのは Microsoft(R) 32-bit C/C++ Optimizing Compiler Version 13.00.9466 for 80x86) で /O2 つけるとそれぞれ


というコードを吐く。今回の着目点における傾向は gcc と変わらない。 

巡回

何が分からんのかといいますと 、 根本的にはどこをどう突っ込みたかったのかがよくわかんないってことですかね。 「ウラシマ効果の話は観測可能性によって裏づけられるから単なる空想ではない」 という部分は分かりますし、 そこの言葉足らずを突っ込みたかっただけなら分かるんですが、 太陽と地球だけしかない世界で天動地動ということを考えても 無意味であるという部分の意図が私には今ひとつ自明ではない。

で、いつのまにか論点が観測可能性になってるような気がするので、 この観点において何が「かなり違う」のかということを考えてみたのですが、 私には結局よくわからんと。 ニュートン力学の範囲では確かに観測できませんけど。 字間に込められた意図を読むことのできる聡明さが私に足りなくて申し訳ない。

まあ、いずれにしろ論点から外れてるのでどうでもいいんですけど。 やっぱり「似てる話」の例が良くなかったんでしょう。