某日記

(前期)

平成16年12月1日(水曜日)

昨日

R.O.D-READ OR DREAM(3) / 倉田 英之,綾永 らん」 を読んで寝た。

ぐる

IW2004 なんてやってたのね。IW という存在そのものを素で忘れてたよ。

Open Source Way 2004 初日レポート 。 確かにオープンソースには過去の類似の概念と連続性はない。 それは定義を与えたからではなく、 定義を与えることによってタコツボ化したから。 タコ(GPL)という一次的な存在と、 タコに整合性のよい二次的な存在(その他の OSD 準拠ライセンス) をその内側に取り込んでいる。 その素焼きの壁による不連続性は厳然たる不連続性として存在していると思う。 「でも素焼きは水をよく通すよ」とか言わないように。

しかし便利すぎる言葉だなタコツボ化。 瀬戸物のような硬さのあるセクト化という言葉より柔らかい。 言葉がもってる本質的意味は変わんないけどナ。

日本におけるOSSの幻想――OSS界のガラパゴス諸島、ニッポン 。 現状認識としては当たってるが、その解釈がペシミスティック過ぎる気がする。 日本の現状に合わせてエネルギー極小値に向かったのが ガラパゴス化なのであって、本当にそれが大局的な観点から間違いなのかどうかは わからない。少なくとも局所的にはメリットとデメリットがあるというだけの話。

なるほど 。 セクトは外に目を向ける(というか他セクトとの違いを際だてることによって 自セクトの存在そのものを規定する)が、 タコツボは単なる引きこもりという違いですわな。 まあ内側と外側の温度差という点では大差ない気もするが、 やっぱり瀬戸物の硬さと素焼きの柔らかさには 本質的な違いがあったということか。 まあ要するに本題はタコツボではなくて瀬戸物のほうだと ←いいかげんその喩え話はやめなさい。

ちなみに、この手のレッテル貼りの言葉が便利だというのは 別にセクト間攻撃だけではなくて、 非セクトがセクトを攻撃する場合にもあてはまりますな。 使用例: セクトにセクトといって何が悪いこのセクト

もう少し補足と訂正。 まず訂正から。「タコ(GPL)」というのはおかしいやね。 なぜなら、修正されてない BSD ライセンスみたいに GPL と矛盾してるもんも OSD には含まれる。 これは GPL とフリーソフトウェアを取り違えてしまった結果です。 正しくは GPL ではなくて 「(FSF が定義している)フリーソフトウェア」と言うべきだろうな。 二次的存在は、 「このフリーソフトウェアの中から OSD 定義者が都合よく思うもの」 かのう。GPL を核にする場合とは逆に、範囲を狭めてる。 訂正してお詫びいたします。 まあ OSD は実行する自由は問うてないので、 厳密に言うとフリーソフトウェアを包含してないんだけど、 まあ著作権法では実行を制限する権利は著作権者に付与されていないので、 この点は実際にはあまり問題ではないだろう。

次に補足。壁があることは別に悪いことではないですな。 少なくとも局所的にはメリットとデメリットがあるというだけの話。 不連続性があることへの認識と、不連続性の正体への認識が重要。 特に、「なんでフリーソフトウェアの定義では駄目だったのか」 という部分が重要かもしれず。 結果としてその不連続性からメリットを得た誰かがいるということですな。

要するに 「フリーソフトウェアと似て異なるものを作って FSF から自由になったこと」 「それに対してオープンソースというキャッチーな言葉を当てたこと」 が成功の秘訣だったんだろうなぁ、まあ。分派化。

夕方

たばこ規制条約、来年2月末に発効 WHO発表 。 ふむ。 まあ規制するのが正しいとも思わないんだけど、 ここに至るまでの過程を考えればこういうことになるのも致し方あるまい。

平成16年12月2日(木曜日)

昨日

鬼平犯科帳(9) / 池波 正太郎」を読んで寝た。

今日

メモ from Google Scholar:

ぐる

チー気持ちいいに戻せ!(ぉ 。 絶対わざとだと思ってたのにぃ。

平成16年12月3日(金曜日)

寝る前読書など

美味しんぼ(90) / 雁屋 哲,花咲 アキラ」 そういえばそうね。

魔法少女猫X(1) / おりもと みまな」 表紙のムチムチぷにぷに感からしてエッチくささをプンプンさせてますが、 内容はそれとは裏腹にエロいです。

今日

どじっこを改良した

ふと

「オープンソースを生かすにはプロパテントこそ有効」 というネタを思いついたんだが、叩かれそうだからやめとこう(ぉ

平成16年12月5日(日曜日)

金曜日

鬼平犯科帳(10) / 池波 正太郎」を読んで寝た。

土曜日

上海ガニ食べた。うまかった。

鬼平犯科帳(11) / 池波 正太郎」を読んで寝た。

今日

ドトールでマターリ。

携帯電話で“サボって”いませんか?――ACCS 久保田氏、中学生の親に語る 。 「それは ACCS の仕事ではないだろう」というのは置いといて。 キャッチーな題名に騙されそうになるけれども、 「親子のコミュニケーションという観点では、それでも連絡が取れるぶん 携帯電話以前のいわゆる鍵っ子に比べたらまだマシなんじゃないの?」 という誰でも考えそうな疑問に答えられないよなぁこれでは。 まあ情報リテラシーうんぬんについては正論だろう。

元ミス東大主計官「災害派遣は自衛隊の仕事じゃない」 。 まあ ZAKZAK が産経系列だってのを割り引いた方がいいのかもしれないけど、 それにしてもちとお粗末なんではないかなぁ。 潜水艦が時代遅れだなんて聞いたことないぞ。 まあ何にしても大鉈を振るうというのは細心の注意が必要でなかなか難しい。

平成16年12月6日(月曜日)

昨日

ドトールでマターリ。

O(NP) sequence comparison のサンプルプログラムを書いてみたり。 なるほど、snake されたところが LCS のサブシーケンスの候補になるわけね。 LCS の長さを知るだけなら P 値を得られればいいのだが、 実際の LCS の内容まで知りたいならこの候補が構成する DAG を シーケンスとは逆方向のシングルリストで保持しておけばよい。

いくつか幾何学的なポイントとしては、

  1. FP(k, p) は、対角線 k 上にある点の中で、 開始点から垂直方向に p 回移動して到達できる一番遠い点 (ただし、終了点のある対角線よりも上の場合には微妙に異なる)。 fp(k, p) はその y 座標値。
  2. (k, y) 座標系において (k, fp(k-1, p)+1) は 「対角線 k の左隣の対角線上の最遠 p 点から右に一つ移動した点」すなわち (x, y) 座標系における (FP(k-1,p).x, FP(k-1,p).y+1) に相当。
  3. (k, y) 座標系において (k, fp(k+1, p)) は 「対角線 k の右隣の対角線上の最遠 p 点から下に一つ移動した点」すなわち (x, y) 座標系における (FP(k+1,p).x+1, FP(k+1,p).y) に相当。

寝る前読書。 「ご主人さまとアタシ / 橘 裕」 何を描いても割とドロドロする橘裕。

私が会社に行く理由(1) / 松山 花子」 私がポスト二ノ宮知子として密かに買っている松山花子。 二ノ宮知子がバカなら松山花子は変態だ。九州男児だしな。 箱入り英国紳士として育ったショーンをイギリス留学中に強引に お持ち帰りしてきた容子だが、 日本で就職したかわいいダンナが職場でモテることを心配し、 専業主婦をしているフリをしながら変装し大野美子と名を変えて OL としてダンナの職場に潜入するというバカ話。 バレないように大人しく見守るつもりがどうしてもダンナを苛めてしまう美子 (容子)と、美子に睨まれるとそれが自分のヨメであることに全然気づかず 小動物のようにビクビクしてしまうショーンがおかしいのであった。

ハーモニックメジャーとサブドミナントマイナー

サブドミナントマイナーという機能和音がありまして、 たとえば C メジャーなら Fm とか Bb7 とか Dbmaj7 が それに当たりますな。 IIbmaj7 は置いといて IVm と VIIb7 をどう解釈するかという話。

これは二通りに解釈できる。一つは同主調 (C メジャーなら C マイナー)や同主調の平行調 (C メジャーなら Eb メジャー)への一時転調とする見方。 もう一つはハーモニックメジャースケール上のダイアトニックコード とする見方。サブドミナントマイナーというものの説明としてよく与えられるのは 「サブドミナントの代理コードで同主調からの借用」なので前者が素直なのだが、 どうもそれでは説明しきれないケースがあるので後者の見方が必要になる。 そこでハーモニックメジャースケールなんてのを持ちだすわけですな。 これはスケールオタクしか知らんようなマイナーなスケール(長調だけど)。 具体的には普通のメジャースケールの第六音を半音下げたスケール。

前者の場合は IVm 上に展開されるスケールの第七音が短七度になるのに対して 後者の場合は IVm 上に展開されるスケールの第七音が長七度になる。 同様に、 前者の場合は VIIb 上に展開されるスケールの第四音が完全四度になるのに対して 後者の場合は VIIb 上に展開されるスケールの第四音が増四度になる。 長七度ないし増四度のほう取り入れるとエキゾチックな響きになるし、 逆に短七度ないし完全四度のほうを取り入れると独特の浮遊感が得られる。 この音がモード音楽でいうところの特性音になる。

後者の IVm や VIIb のスケールになんて名前を付ければいいのかよくわからんが、 多分妥当なのはそれぞれハーモニックメジャーパーフェクトフォースダウンと ハーモニックメジャーパーフェクトフィフスダウンとでもしとくのだろうなぁ。 ちなみにハーモニックメジャーに短七度音を補って オクタトニックスケールにするのも乙。 って、VIIb の場合にはハーモニックメジャーパーフェクトフィフスダウン では駄目で、このオクタトニックスケール上のコードとして扱わないと駄目か。 あるいは、ハーモニックメジャーの第七音を半音下げた ダイアトニックスケールとするか。ハーモニックメジャーと同じ命名規則を 使うなら「ナチュラルメジャー」になるところだが、 ナチュラルメジャーってのは普通のメジャースケールのことなので難しい。

なんてことを「秋やすみ / CooRie」 の表題作を聴きながら考えたり。 あの曲のサビには両方出てくるので参考にするとよい。 サビ二小節目の Gb7 はメロディが明らかに ハーモニックメジャー(のオクタトニック化したやつ)だし、 サビ七-八小節目の Dbm7 - Gb7sus4 は(sus4 であることからもわかるとおり) サブドミナントマイナーというよりほとんど完全に Cb メジャーに部分転調してる。 ちなみにターンバックすると Dbmaj7 なのでベースがすごく弾きにくい。 五度上行ほどベースにとって弾きにくいものはない。 四拍目を Ab7sus4 にしたくなる。

この VIIb7 が CooRie の曲には良く出てくる。 坂本真綾における菅野よう子がこういうコードを多用してるのだけど、 それと同じくらい CooRie も多用してるな。

IIbmaj7 をどう解釈するかはもっと難しいのだけど、 素直なのは同主のフリジアンスケール上のコードからの借用と見るのか、 ハーモニックメジャースケールの第二音を半音下げた ダイアトニック上のコードとして見るのか (フリジアンメジャーとでも呼ぶのかな)、あるいは V7 の代理和音であるところの IIb7 の減五を緩めてサブドミナント化したコードとしてみるのか。 実際のところ IIbmaj7 というコードは (IVm との類似性から)サブドミナントマイナーに分類されているものの、 他の二つとはカラーが全然違うので、 別種のものと考えたほうがいいのかもしれない。 イパネマの娘のイントロでよく使われることで有名なコード。

追記。よくよく考えてみれば、普通のメジャースケールの第六音と第七音を 半音下げたスケールというのは形態的には メロディックマイナーパーフェクトフィフスダウン(MMP5↓)と一致するんだよな。 このとき、IVm は形態的にはメロディックマイナースケールと一致するし、 VIIb7 はリディアンドミナントスケールと一致する。 わざわざ「形態的」と書いたのは、このときあくまでもトニックは I であって IVm ではないから。 I の上の MMP5↓ はドミナントではなくてあくまでもトニック。

平成16年12月7日(火曜日)

昨日

GBA でゲームしながら寝た。

にしても

fdclone(9) はインターフェースがひどい。 なんか最近、NetBSD 開発者のセンスがおかしくなってると思う。

「のび太君、君は実に馬鹿だなぁ」

[整備新幹線]「不確実な将来に負担を求めるな」 。 のび太じゃないんだからさぁ、こづかい入った端から使おうとするなよ。

誰か、「ドラえもん のび太の整備新幹線」ってスレ立ててください(ぉ

「こづかい入ったから新幹線建設を急ぐよ!」
「本当に大丈夫なの?」
数十年後……
「予想より客が乗らなくて借金返せなくなっちゃたよ……」
「国鉄の二の舞か……」

「ドラえも〜ん!!」
「どうしたんだい?」
「僕もスネ夫みたいに新幹線が欲しい!」
「でも、うちは貧乏なんだから、そんなお金ないだろう?」
「やだいやだいやだーい、うちにも新幹線引いてよーー!!!いますぐーー!!!」
「やれやれ……」

パスワード

音楽レコードの還流防止措置について 。 本題はともかくとして、「著作権〜新たな文化のパスワード〜」って、 恩恵を得られる人とそうでない人とをアクセス制御によって 選別しようという考え方でつか(ぉ

それを言うならキーワードなんじゃないのかな……

今回は、 [東京都区内]→東海道→山陽→鹿児島→日豊→九大→鹿児島→[鳥栖]、 長崎ゾーン、 [鳥栖]→鹿児島→山陽→東海道→[東京]→中央→[みどり湖]→篠ノ井→信越→磐越西→只見→上越→高崎→[東京都区内] となっております。またシャープな帰り券だ。

平成16年12月8日(水曜日)

昨日

いばら姫のおやつ / 石田 敦子」を読んで寝た。

NDS

OpenCVS

OpenCVS

平成16年12月9日(木曜日)

昨日

寝る前読書。 「となグラ!(1) / 筧 秀隆」しまパンは良いものだ。

暁男塾(10) / 宮下 あきら」「何かくれ」って何だ :D

魔女っ娘つくねちゃん(2) / まがり ひろあき」モモーイ。

mklivecd(8)

遊んでみた。 用意するもの: カーネルソース, sets 一式, mklivecd(pkgsrc), grub(pkgsrc), cdrecord など(pkgsrc)

pkgsrc から mklivecd(8) つっこんで、 カーネルコンフィグいじって (IDE デバイスが足りないので足さないと root fs が見えなくて起動しない)、 適当にコマンド動かせばできあがり。

getty までは来たが、使った sets が古かったせいか bad system call とかいわれて rcorder が失敗したり、ログインできなかったりする。

ぐる

流星群

(う)さん向け?

毎年二千億円ほど貢いでもらってるので喫煙者に頭があがらないらしい

にしても、国鉄解体後の新幹線建設とかによって増えた 「国の負っている実質的な鉄道債務」は一体いくらになってるんだろうか。 旧国鉄債務の元本は 1998 年時点で 23.5 兆。 国鉄時代は国鉄の財務を見れば一発でわかったようなことが、 民営化と補助金行政で全くわけわからなくなってしまった。 まあ国鉄債務のうち一番大きかったのは 新幹線建設投資の借り入れによるものなので、新幹線建設を凍結しなかった以上、 赤字が膨らんでゆくという体質は結局変わってないと思ってよいだろうなぁ。 こづかい手に入れたら借金返さないで新しい線路引こうとするし。 道路公団民営化も結局同じことだろうね。はっきりと見えない分余計に質が悪い。

平成16年12月10日(金曜日)

昨日

鬼平犯科帳(12) / 池波 正太郎」を半分くらい読んで寝た。

2.0

出ますた

おや

一昨日家で書いたメールが出ていってないような気配……。