某日記

(後期)

平成17年3月23日(水曜日)

昨日

帰ってきたよ。今回の敵はオタではなくてジジババでした。

学園アリス(7) / 樋口 橘」 「GLOBAL GARDEN(8) / 日渡 早紀」を読んで寝た。

ポリ

日本語版 。 「保守・リベラル度 -0.62 / 右・左度 0」ってド中道ですな俺。

大きな政府/小さな政府 。 政府組織の大小という額面通りの意味に取ると違和感があるけれど、 それぞれケインズ主義的経済政策と(新)古典主義的経済政策に対する レッテルだと思えばそういうものかと。

Java と C#

Sunの新しいライセンスは「クローズド・オープンソース」 。 GPL への皮肉は皮肉として正鵠を得ているだけに、 原理主義者に攻撃されないか他人事ながら心配ではある。 ただ、どうも Sun はオープンソース化に対して 若干ナイーブ過ぎるのではないかという気はするのう (Sun がナイーブにならざるを得ないのはきっと IBM への警戒心だろうな)。 まあ、それを言ったら GPL の「『汚染』条項」ってのもベクトルは違うけど やっぱりナイーブな感情から出てきたものだな。 その辺のさじ加減はそれぞれの価値観の問題だからしょうがないといえるし、 その辺の価値観の違いについて攻撃しあっても単なる天唾だろう。

プログラミング言語「C#」がJISに制定 。 ISO になった時点で JIS になるのは規定路線なわけですが、 過去に Sun が Java の ISO 化を蹴ったという話や、 あるいは上の話と対比させてみると、Sun には Sun なりの、 MS には MS なりの立場があることがわかって面白い。 MS はまだ本丸と二の丸(Windows と Office)があるから、 C# の戦略に関して積極的な知財発汗戦法 (知財を無料でバラ撒くことによって知財そのものの全体的な 価値を減じることによりライバルの戦意を喪失させる戦法)が取れる。 一方の Sun には(あまりパッとしないハードウェアなどを除けば) もはや Java くらいしか残ってないから、 その虎の子 Java に対して MS のような積極策は取りにくいよなぁ。 結果として MS の知財発汗戦法に対してなすすべがないような気がする。

ところで、 知財発汗戦法という点に関して言えば IBM はもっと極端で、 端から見てると彼らにとってはソリューションが プロフィットセンターなのであって、 ソフトウェアは(もしかしたらハードウェアも)それに付随するコストセンターに 過ぎないというような発想に転換しつつあるんじゃないかという気がする。 そういう意味でソフトウェア技術に対するこだわりがあまりなさそうなので、 Sun のナイーブさによる不都合と、C# の開けっぴろげさによるメリット、 そしてさまざまなフレームワークを Java から C# へとスイッチするコストとか、 そのあたりの天秤の兼ね合いによっては、 IBM は C# 陣営に鞍替えするかもしれんな。

平成17年3月24日(木曜日)

昨日

ロンドン近辺も飽きてきたので、 ビスケー湾クエストのついでにリスボンへ。

みかにハラスメント / 水兵 きき」を読んで寝た。 エロい、エロ過ぎる百万石毛饅頭。 表紙からして微妙にエロいのだが、 扉絵が表紙絵を脱衣ニップレス化したバージョンで さらにエロいのはいかがなものか。 世間はそう言って許さないかもしれないが俺が許す。 内容は、女子高生みかちゃんが毎回いろんな事件に巻き込まれるのだが、 どんな紆余曲折を経ても結局最後には只管(ひたすら)度を超えた セクハラをされるというパターンエロ漫画。しかもガンガンパワード掲載。 はっきりいって「これが私の御主人様」なんてメじゃないっすよ。 まあでもコミック一巻が限界か。

平成17年3月25日(金曜日)

昨日

もうあまり面白いことにはならないかと思っていたのだが、 ソフトバンク系金融機関が手を出してきたのは ちょっとでも面白くなる兆候だろうか。 しかし IT 山師ばっかりが元気がいいってのが 日本財界のふがいないところではある。

マルセイユ近辺に引きこもって、海事と商業の細かいクエストをこなす。 海事でも報酬 9000 くらいの海賊討伐なら余裕すぎてつまらん。 飽きたのでセビリア行きのクエストを受けておいて落ち。

もっけ(4) / 熊倉 隆敏」を読んで寝た。

今日

TWINS1&2〜ライヴ・イン・ジャパン / ジャコ・パストリアス・ビッグ・バンド」 なんぞを聴きながら仕事。

ぐる

支配権問題 ってのは確かにあって、某所でも 「いざとなれば MS は規格無視して拡張するよな」 なんて話はしてたり。 このあたりは表裏一体の話で、 領土があってちゃんと城さえ建ってれば、 必ずしも周囲を塀で囲まなくても支配権は発生するけれど、 Sun にはそういうのがないから囲まないことには支配できないとも言えますな。

いずれにしても、 ISO 化てのは Java への当てつけ的意味合いなのは確かだろうな :D

平成17年3月28日(月曜日)

週末

ライブ行ったり寿司食ったりドトールでマターリしたり。

金曜土曜と地中海でうろうろして、 日曜にロンドンに戻ったら東地中海の入港許可が出た。 しかしナポリ経由でアテネに行ったらギリシャ語話せなくてしょんぼり。 当時のギリシャはヨーロッパの一部ではなくてオスマン帝国の一部だから 危険海域。行動力回復もままならなかったのでベーグルで食いつなぎつつ、 途中ババガレに追っかけられたりしながら這う這うの体でナポリに戻った。 アドリア海の港を点々とした後、 ヴェネツィアで引き受けたポンペイシナリオをこなして寝た。

不正アクセス

まあ今回の件に関して、 office 自身がどういう罰を受けようが受けまいが、 それ自体には私は全く興味がないわけです。 しかしながら、いずれにしても不正アクセス禁止法というものの精神からして office のやったことは不正アクセスと認定されるべきことだと思う。 office の行為は、その行為そのものが情報漏洩であるということだけではなくて 善意の脆弱性報告者の信頼を貶めたという点でも悪質。 現行制度が office みたいなのを野放しにするようなものなのだとしたら、 それはそれで制度の不備ってことになるだろうな。 もし上級審で office が無罪になるようなことがあるのならば、 それは制度を見直すべきだろう。

もちろん、 office の有罪が確定したからって現行制度がベストだとは思わないけど。 「有罪判決は脆弱性指摘をスポイルする」っていう意見は、 わたしゃ個人的には「んなこたーない」と思うものの、 しかしながらもう少し安心感が欲しいと思うのも人情だわな。 でも、これに関しては単に「脆弱性指摘を行うための正当な不正アクセス」 というものを規定すればいいだけだと思う。 まあ、技術的にどこまでを不正アクセスとすべきかというのは あまり判然としないのだけれど。 だからこそそんなもんは法律で一言一句決められんわけだし、 そこは運用でカバーするしかないベな。 ガキみたいに「どこまでが不正だか分からんとできん」 とか言っていてもしょうがない。 「ボランティアだからあまりリスクが負えない」 とかそういうことを言う人がいるかもしれないが、 もしそれが本当ならばそれは単にボランティアでは駄目だというだけの話だな。

こういうのはパラノイアではお話にならんわけです。 もちろん程度の問題ってのはあるけれども、 言葉は悪いがある程度鈍感にならんとやってられんやね。 たとえば警官がいざという時に拳銃撃てなかったら困るベ。 ところがあなた、警察官職務執行法の第七条読んでみなさい。 どういう場合に撃てるのかなんて大して明確じゃないから。 したがって、 たとえどんなケースであってもひとたび拳銃を撃てば、 それが不当と判断される可能性は決してゼロにはならない。 そして、警察官が拳銃を持ってるってことは、 それを使わなければならない状況に陥る可能性はゼロではない。 警官というのはそういうリスクを背負って職務に当たってるわけね (本人たちにその意識があるかどうかは知らんが)。

脆弱性調査ってのは捜査みたいなことが往々にして必要になるので、 プライバシー保護とかの観点から本当はボランティアでは駄目なのかもしれない。 ただ、専門の捜査官だけでは限界があるし、 それに拳銃みたいなもんとは違って一瞬の判断が命取りとか そういった逼迫したケースはまず存在しないので、 たとえボランティアベースであっても ある種の根回しでかなりの部分は解決可能だと思う。 たとえば、プライバシーは守る、 どっかの機関に一定の手続きをもって報告をする、 そして、 そういう事実がちゃんと明確にあればそれは罪に問わないという コンセンサスを確立する。 一方で、調査の結果得た個人情報を無神経に流す office のような奴は しょっぴいてしまってよい。 そのための法律を整備しても良いだろうし、 あるいは運用でカバーしても良いと思う。

平成17年3月29日(火曜日)

昨日

ミラノ→ヴェネツィア→ジェノバ→ミラノと放浪。

Pico Pico / 衛藤 ヒロユキ」を読んで寝た。

今日

の゛ど゛が゛い゛た゛い゛か゛ぜ゛で゛す゛か゛ね゛。゛

ぐる

フォント 。 Readme が読めないから完全には判断できないってのもあるけれど、よくわからん。 誰か、au の行為のどこがどう問題なのか俺に教えてください。 テンキーに使うのは「印刷物、WEBページ等での御使用は自由」の範疇じゃないの? それともテンキーの印刷に使っただけじゃなくて 「このフォントを、 作者の許可なく販売したり、営利目的の製品に添付することを禁じます」 に引っかかるような何かをしたの? 少なくともテンキーへの印刷というのは フォントの販売でもフォントの添付でもあるまい。 「テンキーは印刷物ではないから禁止もされてないけど許諾もされていない」 ってことなのだろうか。

でも、もしテンキーのキートップに使ったということを 問題視しているのだとすれば、 これはタイプフェイスに対する権利を主張する行為のような気もするので、 日本では最初から無効なんじゃないかという気もする。

いずれにしろ問題のフォントの Readme も読めないし、 フォント作者のサイトが消えた以上本人が何を問題視してたのか分かんないから、 どうやっても分かりようがないといえば分かりようがない。

風の噂によれば うまい、うますぎる 、 au の中の人が「フォントもデザイナーが作った」と勘違いして、 その旨を公の場で発言したということが問題らしい。なるほどね。

にゃるほど 。 作者が不満を表明するのは理解できますな。 世の中で変な騒がれ方をしてるのがよくわからんけど。

当該サイト(9031.com)のミラーを見たら、 「フリーだから別に連絡無しで使ってもらっていいけど、 作ったのは私だから発言に関しては訂正して欲しいな」 と言ってるだけで至極まっとうだな。 何で上の窓の杜の記事ではあたかも使ったという行為自体が 問題であるかのような書き方をしてるんだろう。 変に偏った「フリーソフトこうあるべき的意識」がまん延してるんだろうか。

ITmedia の記事 。 まっとうだ。 窓の杜の NEWS は、新着ソフト情報以外はダメということで一つ。

平成17年3月30日(水曜日)

昨日

魔法少女猫X(2) / おりもと みまな」 を読んで寝た。エロいエロ過ぎる。つーかサムネイルが淫猥ですみません。

例の「みかにハラスメント」は、 ある種のムッツリスケベさ (「ニップレスのほうがエロい」というのを二重の意味で見せつけた演出は、 冷静に考えれば衝撃的ですらある) がギリギリ少年誌らしさを演出してるわけですが、 こちらは全くのオープンスケベなのです。 オープンスケベの大家あんど慶周氏へのリスペクトを忘れないあたりも素敵。

合わせて読みたい: 魔法少女猫X(1) / おりもと みまなみかにハラスメント / 水兵 きき

/usr の謎

「/usr は user services and routines の略」という話は、 話としては割と良く知られてることなのだけれども、 どうも信憑性が怪しい。 日本における原典と言われているのは JUS の機関誌 /etc/wall で、 これはさらに UniForum の機関誌からの翻訳記事つーことみたいだが。 しかし調べた限り、 hier(7) にこのことを記述している現行の UNIX 系 OS はないし、 ぐぐっても日本語のページしか出てこない。

さすがに 80 年代の事情までは分かりかねるわたくし。 大昔の習慣としては joe さんのホームディレクトリが /usr/joe だったりするし、 実際 V6 UNIX のビギナーズマニュアルを読むとそう書いてあったりする。 一方で V6 UNIX の頃には既に /usr/bin も存在していたので、 もしかしたら「users, services and routines」なのかもしれない。

夜中

例のキハ 58 の 俺ギターバージョン 2005 年リマスター版 。 録音自体は 2 年以上前。 ギター練習で録音したバージョンで、サビに二本ギターを重ねてあるだけ。 しかし下手やな。

カッティングのボイシングにやあ 3 と私の嗜好の違いが現れてて面白い。 まあまともにコード押さえられないってのもあるけれども、 ハイポジションのアッパーストラクチャートライアドで薄く済ませてしまう私。 実際のところ私のアレンジのパターンとして 鍵盤がしっかりオープンコードを弾いてることが多いのでそれで十分ではある。

この曲、らいどぶあで言われてるとおりボクデンという 韓国料理屋でやあ 3 から「Cmaj7 → Ebmaj7 で書いてね」 とか言われたのがきっかけなわけです。 わたくし単調な繰り返しコード進行には弱いので悩んだのですが、 結局何となく今田勝風。どうにもずっと Cmaj7 → Ebmaj7 で続けていける 自信がなかったので B メロからガラッと転調繰り返しパターンに 日和ってしまうわけです。 どこがキハ 58 なんだかわかんないという声も聞かれるのですが、 キハ 58 だったころのアクアライナーが益田の海岸線を行くイメージだと 思ってくらはい。個人的には B メロの KORG MINI の副旋律がお気に入り。

そもそも急行というものがもはや風前の灯火なわけですが、 その中でも通年定期の急行列車としてキハ 58 が残ってるのは もはや急行みよしだけ。 普通列車も、定期はどうやら芸備線と岩手だけっぽい。 やあ 3 は早いうちにのっとかんとあかんですよ。

平成17年3月31日(木曜日)

今日

あいかわらず風邪。