某日記

(後期)

平成17年6月21日(火曜日)

昨日

北海エリアをうろうろ。

Baton

ふと考えたのだが、F1 のタイヤ問題について 5 人に語ってもらう Jenson Button というのはどうだろう。

某所でも言っておいたが、私に振っても面倒くさいから答えないぞ。

チェーンうんぬんって話はそれはそれで下らないと思うのだけれど、 Web 2.0 な人々とわたくし 1.0 とでは問題意識のありかたが違うのかもしれない。

Amazon 最速検索

ここ から これ 。 確かにこれなら XMLHttpRequest は要らないのう。頭いいなお前。

DOM を使ってドキュメントボディに対して script エレメントを動的に追加するとその内容が実行されるのだけれども、 その src アトリビュートに CGI かなんかの URL を指定しておいて、 その CGI がやりとりしたいデータの JavaScript による表現と シグナリングを行う関数呼び出しを吐き出すようにしておけば、 JavaScript から CGI を RPC のように叩けるというアイディアですな。 Amazon ウェブサービスは任意の XSL を食わせることができるので、 そういう JavaScript を吐かせるような XSL を用意するだけで こういうことができてしまうわけですね。

XML 使ってないから Ajax ではなくて Aja か。

社名変更

オンザエッジことライブドアが社名変更検討 - 多少状況は違うけど、 オンザエッジからライブドアに変えるときは躊躇しなかったくせに。

まあようするに、 コストとかに躊躇せずに社名を変えてしまうようなケースというのは、 何か後ろ向きな動機が隠されてると思ったほうがよいですな。うんうん。

swap

首輪交換ですってよ流穂さん!

三連休パス

キターーーーーー!! - 本社より発表が早い秋田支社萌えというか、 一ヶ月切ってるのにどこにも発表がない本社萎え。

検閲

検閲といえば思い出すのは GHQ による徹底した検閲の話だな。 占領下の日本で GHQ は旧日本政府の検閲の比じゃないくらいに 徹底した検閲を実施して、 出版社や新聞社は検閲というものが存在するということすら 公にできなかったといいますな。 これがあくまでも日本を民主化するという目的で使われた方法だというのが、 まあアメリカらしいというかなんというか。

にしても、 「政治が言論に介入しないこと」に日本政府が意識的なのは、 (少なくとも建前上は) 他でもない大日本帝国の非民主的な所業に対する反省の態度の一つなのに、 それに対して 「反省してるなら介入しろ」と言われるのではなんともやりきれない気もする。 しかしながらまあ検定制度みたいなもんがあるのも事実なので、 そのあたり外から見たらダブルスタンダードに見えるのかもしれんのう。 実際のところ程度問題であって、 検定制度があったからそれが即検閲というわけでもあるまいが。

まああの国がそこまで考えてるようにも思えないし、 あの国だからしょうがないと思うべきかもしれんのう。

しかし日本政府の人間もやることが中途半端すぎるんだよなぁ。 謝るなら謝る、つっぱねるならつっぱねる、どっちかに徹底すればいいものを、 徹底する覚悟もなしに安易に謝ったりつっぱねたりするからのう。 なーんか 80 年代以降それで余計事態を悪化させてる気がする。 例の「従軍慰安婦はなかった」失言にしたって、 あまりの腹の据わってなさっぷりにトホホな気分になってくるよわたしゃ。 腹がすわってないってのは、政治家として右に向くか左に向くか以前の問題だべ。

平成17年6月22日(水曜日)

昨日

アムステルダムで冒険家転職クエを受けてリスボンへ。途中無寄港で 15 日。

読むもんが無かったから、 スタックトップにあった KISS MEダーリン×3!! / 水無月 真なんぞを読んで寝た。

Theo 吠える

Is Linux For Losers? - 悪いことは言わんから Theo にインタビューするのはやめとけ :D

g4u

Commercial Licenses for g4u - ちょっと面白い。 g4u Express は名前以外に付加価値が全くないので、 「タダだけど金払いたい奴はどうぞ」という感じのライセンス。

このへん によれば

Those that want to do some good not only to me but to themselves and their beloved too can now aquire an optional commercial license for g4u. g4u will remain free to use for both private and commercial users, but I've received many requests for commercial licenses, and here they are!
さもありなむ。

OpenPKG

OpenPKG Foundation 設立 - pkgsrc も皆さんよろしくね。

JavaScript 関連

Google AJAXSLT - XSLT プロセッサの JavaScript による実装だって。 XML の処理には標準の DOM の JavaScript バインディングを使っているのだけれど、 それを差し引いても XSLT そのものの処理より XPath の処理部分のほうがでかいのはいかがなものか :D

JSON - JavaScript Object Notation。 YAML とかあのたぐいのものの一つだけれども、 JavaScript のオブジェクト初期化構文そのものを使ってる。

蒲田行進曲

蒲田駅のアレが何時からなのかという事についてぐぐる様の神託を仰いだら、 ここにあったはずの記事(現在リンク切れ) の googleキャッシュによると、

97年に京浜東北線蒲田駅が「蒲田行進曲」を採用
だそうだ。

平成17年6月23日(木曜日)

昨日

リスボン→カサブランカ→リスボン→セビリア→パルマ→ジェノヴァ→ナポリ。

やっぱり読むもんがないので 「キャンディ・フラワー / 山田 デイジー」 なんぞを。

magic strings in symlinks

thorpej の commit - ふーん。


なるほど。 

prior work としては Appolo Domain/OS あたりに既に同種の機能があるし、 Tru64 の CDSL とか DragonFly の varsym も同様らしい。 しかし 1995 年から放置プレイというのはいかがなものか :D

DFBSD といえば VOP レベルのジャーナルサポート実装 とかやってるんだな。どれだけ使い物になってるのかは知らぬ。

そーいえば NEWS-OS にもコンディショナルシンボリックリンクがあったな。

1397@titccy.cc.titech.ac.jp -

今OSに必要なのは、地味な改良と大幅な機能削減ですよ
新機能に喜んでごめんなさい。

伊豆のなつ号

臨時急行「伊豆のなつ」号特集 -

8007Fは「伊豆のなつ」号の運行をもって営業運転を終了いたします。
譲渡車両で PR もやろうという腹なのかな。

アキバ

“アキバはオタクの街”8割占める - 私の足がアキバに向かなくなったのと多分関連がある。

スピーカー

サッカーボールから音が鳴る - 長岡鉄男センセイが球体スピーカーを作っていたような気がするけれど、 「長岡鉄男はすべてのスピーカーを作った」 というような態があるので気のせいかもしれない。

某所ではいろんなもんをスピーカーにできないか、 などという話になって、 最終的には地球をスピーカーにできないかというところに至る。 まあ これ をスピーカーにするのがせいぜいといったところだろう。

平成17年6月24日(金曜日)

昨日

久々に Cubase なんてものを起動して脳内譜面をエレピの音色で鳴らしてみたが、 どうにも勘が狂っていて実際に鳴らしてみると変だった。 たまには鍵盤を弾かないとダメだのう。 キーボードの前に伯林の壁が立ちはだかってるので物理的に弾けないんだけど。

しかしピアノロールはうざったい。

Ns’あおい(5) / こしの りょう」を読んで寝た。 しかしよくもまあこう次から次へと事件が起こりますな。

世界最高速

ねこみみもーど♥

にゃーん

SoC

TNF は Google SoC の Mentoring Organization になっているのだけれど、 なかなかそれなりに面白そうなものが集まってる。 日本の感覚だとおっさんしかいないような気がするのだけれど、 世界的に見ると NetBSD のまわりってこんなに学生いたんだな。 全部は採用されないし達成されるとも限らないのだけれども、 まあリミットを切って目標を定めるとそれなりにうまくゆくものではある。

まだ NetBSD のプロジェクト候補は公表されてないと思うけれど、 FreeBSD の候補 とは重ならないようになってます。 FreeBSD の UFS Journaling 採用されるといいなあ。 しかし Magic Symlinks ってのがあるけど、 この時期に thorpej が昨日のアレを commit したのは嫌がらせですかね。

私の手元にも NFSv3 lockd の作りかけがあるんだよね。 飽きたから止まってるんだけど。 NFSv4 のコードが入れば v3 の lockd が要らないかというと全くそんなことはなくて、 全然違う仕組みなので v3 を使うかぎりはやっぱりあるに越したことはない。 FreeBSD に入ってる BSD/OS 由来の lockd は NLM 仕様への適合性が低いので、 たとえば Solaris と相互運用しようとするとうまく動かないと思う。

ラブリー

この辺 によれば、なかよしラブリー夏の号は 7/29 らしいぞ。

平成17年6月26日(日曜日)

金曜日

ナポリとかチュニスとかジェノヴァとかその辺をうろうろ。

みんながオラに分けてくれた元気玉の存在を思い出したので、 アマゾンで 「てるてるあした / 加納 朋子」と 「いろは交友録 / 徳川 夢声」 を発注。

わたくし加納朋子は割と好きなので、 実は(ってこともないが)文庫で出てるものは全部読んでいるのです。 とりあえず 「ななつのこ」と「ささらさや」 あたりは読んどいて損はないと思う。 「ななつのこ」は加納朋子のデビュー作なのだけれども、 デビュー作にして彼女の短編連作スタイルが既に完成している。 純粋に構成そのものの面白さが楽しめるという点では、 その後のどの作品よりも印象が残るものなのは確かだと思う。 最近倉知淳がこのタイトルをパロって「な、なつのこ」 なんてタイトルの短編書いてましたな。

加納朋子の小説は基本的には伝統的な探偵小説の方法を踏襲しているので、 どの作品にもスーパーキャラクターとしての探偵が設定されているのだけれども、 「ささらさや」は幽霊が探偵になってるのがちょっと面白い。 この人は(探偵小説家として当然のことながら)謎も水準以上のものを用意してくるけれども、 しかしながらやはりそれよりも何よりも読後感ですわな、加納朋子の魅力は。 ちなみに「てるてるあした」は「ささらさや」の姉妹本ということになってます。

加納朋子作品のうち「ささらさや」と「ガラスの麒麟」 は碧也ぴんくが漫画化しているけれど、 わたくし読んでいないのでノーコメント。
ささらさや(1) / 加納 朋子, 碧也 ぴんく / ささらさや(2) / 加納 朋子, 碧也 ぴんく / ガラスの麒麟(1) / 加納 朋子, 碧也 ぴんく / ガラスの麒麟(2) / 加納 朋子, 碧也 ぴんく

徳川夢声は明治末期の活動写真弁士から出発して、 トーキー以後は漫談や物語朗読などを本職に昭和中期まで活動していた人で、 その名人芸は「話芸の神様」という呼び声が高いのだけれども、 小説や随筆なんかもやっていてそっちも名人の誉れ高い。 まあ世間的には所謂文学者とは見られていないようなので、 今ではなかなか著作が手に入らないのだけれども、 それでも細々とは復刊している。「いろは交友録」はそんな中の一つで、 いろは順に知人を紹介してゆくというスタイルの随筆らしい。 「らしい」というのは、いま買ったのだから当然読んでないわけで、 読んでないのだから当然推測でしか言えないと、そういうことです。

私は「夢声戦争日記 抄―敗戦の記 / 徳川 夢声」 だけは読んだことがあって、 これは単なる日記といえば単なる日記なのだけれどなかなか面白い。 タイトルが示すとおり昭和 20 年の 4 月から 8 月いっぱいまでの 日記なのだけれども、その間の徳川夢声の心の動きが克明に記されてる。 「スターリンに占領してもらって天皇を中心とした共産国になればいい」 だとか書いたと思ったら後日の日記では 「いややっぱりスターリンは駄目だ、奴が一番恐い」 というようなことを書いてみたり、 あるいは「この戦争に負けてもそれを肥やしにして日本は繁栄する」 というような、戦後の経済発展を見越したような記述があってハッとする。

生活についての記述に目を向けてみると、 この時期にしてはそんなに貧しい生活をしてるようには見えないのだけれども、 まあラジオ局の嘱託や軍の慰問団などをやっているので、 そういう意味では特権階級なんですなこの人は。 だから庶民の生活という観点でこれを見てはいけないのだろうが、 でも(戦後と比べればマシということで) あんがい戦中の東京というのは庶民もそんなもんなのかもしれず。 あと、徳川夢声の住んでいるところが荻窪で、 都心から適度に離れていたおかげで焼け出されは免れたというあたりもあって、 戦時中にしてはなかなかのんびりとしている印象を受ける。 まあもっとも、同じ時期の日記である 内田百(けん)の「東京焼盡」 なんかは思いっきり焼け出されてるにもかかわらず やっぱり夢声戦争日記と同じようなのんびりとした印象を受けるので、 焼け出されるかどうかはあまり関係ないのかもしれない。 政治的なことを深く考えない分、 東京焼盡のほうがよっぽどのんびりとしている印象をうけるが、 まあそれは多分に内田百(けん)の文章の名人あるいは 赤貧の名人としての気質というのが影響してるのだろう。 しかしながら焼け出された晩の記述の緊迫感はさすがに随筆の神だと思う。

話がだいぶん百鬼園先生の方へとズレてしまったが、 そういえば「いろは交友録」の存在を知ったのは多分 内田百(けん)集成の中の「深夜の初会」 だったと思う。この本は対談を集めたアンソロジーであり、 その中の吉田茂と対談した一篇の聞き手が徳川夢声であった関連で、 巻末に「いろは交友録」の「う」の欄が収められてた。 いうまでもなく百鬼園先生について書かれているのだけれども、 随筆であろうと対談であろうと小説であろうと、 文章の行間からユーモアと偏屈があふれ出てるようなユニークな人は 内田百(けん)をおいて先ずそうそう居るもんでもないので、 この人選は至極当然といえよう。

まあそれはともかくとして、 こういうふうにある人の本から別の人を発見するというのも 読書のたのしさの一つではある。 今時ならば椎名誠から東海林さだおのエッセイを発見したりとか (逆でもいいけど)、 赤瀬川源平から南伸坊のエッセイを発見したりとか(これも逆でもいいけど)、 赤瀬川源平から尾辻克彦を発見したりとか(これは同じ人だね)、 そういう感覚ですわな。

土曜日

ドトールでマターリ。

本の整理。山に漫画の各サイズと文庫本と CD が混在していたので、 その分離作業をした。漫画だけを山に積みなおして落ちついたが、 問題は大量の文庫本。今年読んだ分だけでも 50 冊は軽く超えるが、 それに加えて去年末に読んだ 20 冊程度と、 未読 80 冊のうち納まってない 60 冊、 さらに CD 60 枚の行き場がない。

しょうがないので、まず、古い Jazz Life を捨てることにして、 そこに既読 50 冊を押し込んだ。次に、 棚の上に放置してあった MSDN の封筒の束を開けて整頓し、 空いたスペースに既読 20 冊と CD 60 枚を積み、 そして積みなおした山の空きスペースに未読 60 冊を積む。 これでおさまりがついた。

そうこうしてるうちに夜が明けたので、 発掘された「少女生理学 / 新井 葉月」 を読んで寝た。この本、 表紙が全く新井葉月っぽくないのだが内容は新井葉月そのもので、 とどのつまりどうも表紙で失敗してるような気もする。 しかしながら内容は良い。要するにおすすめ。

日曜日

床屋。

日曜日の秋葉なんて行くもんじゃないと思った。 駅前のビルに入ってるエクセルシオールは割とよい。 ただしキャパが致命的に少ないのが難点。

帰ってきたら ADSL 回線の調子がおかしくてよく切れる。 なんか受話器取ると「プー」の上に「ジー」って音が乗ってるのだが、 どこかのクーラーのノイズがラインに乗ってるのかのう。 去年はこんなことなかったのになぁ。夏の間ずっと不調だったらどうしよう。

平成17年6月27日(月曜日)

昨日

せっかくなのでもう一度 「少女生理学 / 新井 葉月」を読んで寝た。 エロチックな話になりそうでぜんぜんエロくならないのがよい。 もっとも作者自身の照れゆえに 「差し出した手を土壇場でふっと引っ込めてしまっている」 ような態でもなくはないが、 しかしながらその距離感こそが要諦であろうという気もする。 アーサー・シモンズを持ち出すまでもなく、 表現の手段として安易なエロ要素は陳腐なのであって、 とどのつまり性コミ執筆陣はこれを読んで反省するべきです。

アーサー・シモンズはもう一つ陳腐な表現を挙げてたような気がするけれど、 そっちは忘れたことにしておこう。うん。

SoC

Announcing NetBSD and the Google "Summer of Code" Projects - 来たね。どんどん達成してお金をつかんでください学生諸君。 なんといっても私企業のお金ってのが後腐れなくていいね。うんうん。 下手に税金なんか当てにすると、 後腐れどころか生き腐れなお金をつかまされたりするからな。

平成17年6月28日(火曜日)

昨日

読書。 「みのりの日々(2) / 井上 博和」 - とく子さんのリプレイが「美化」されてるのはお約束ギャグとして 面白いのだけれど、あれは一回限りのギャグにするべきだったろう。 とく子さんの魅力は美化された姿ではないので、 そこを勘違いしてはならぬぞよ。

機工魔術士-enchanter(8) / 河内 和泉」 - 何を躊躇している、かわいいほうを残すのが当然だろう(ぉぃ

今日

こんなの WIDE ちゃう、NARROW や!

熊谷さんから少女生理学への賛同を得る。

言及リンクのないTrackBackの何がいけないのか - 内容はともかくとして興味深い文章であると思う。 人心をつかむ啓蒙文というものを書きたい人は、 こういう文章をたくさん読んで、そして、 こういう文章を書かないように気をつけるとよいでしょう。

スーパーマリョーワールド(仮) - すげえ。

拝啓 Sun 様。Opteron な WS に Ultra 20 って付けるのやめてください。

今夏の「SL北びわこ号」は中止 - かわりに SL 北わぴこ号を運行してください。

physical-line-mode とタブ

どうも emacs21 で physical-line-modeを使っていると、 tab 位置(8tab なら 8,16,24...)より 一つ前のカラム(同 7,15,23...)にタブがあり、 なおかつ一行の表示上のカラム数が (スクリーン幅) - (tab 幅) (80 桁 8 タブなら 72) よりも長い時、 カーソル上下移動が正しく動かない。 たとえば #define とマクロ名の間にタブを書くスタイルの ソースを見ると、行継続のところでことごとくカーソルの動きがおかしくなる。

調べると vertical-motion が正しく動いてないので get-bol-list で間違った bol-list が返ってきてる模様。

「行頭なら正しく動くよ」って書いてあるので、 elispってよくわかんないんだけどなんとなく勘で(これ重要)、 physical-line-get-bol-list の先頭で (move-to-column 0) して physical-line-vertical-motion-one--for-emacs21 の (forward-char 1) を取っ払ったらソレっぽく動くようになった。

平成17年6月29日(水曜日)

昨日

読書。 「白のふわふわ / 山名 沢湖」 - 新井葉月とくれば山名沢湖。山名沢湖らしい作品ばかりを集めてある。 彼氏をクマの中に仕舞っちゃう絵柄のダークさったら全くもう。どこが白やねん。 かわいらしい絵柄という皮をかぶっていても、ほんとうは恐い山名沢湖。

あのクマの中がどうなっているのかを知りたいと思うのだけれども、 あえて見ぬとも何があるのかは明らかな気もする。 すべてのものが仕舞われてしまえば、 仕舞われた側からみると仕舞った側が仕舞われた側になってしまう。 どうもあのクマというやつは「宇宙の缶詰」 におけるラベルみたいなものなのではなかろうか。 よくよく考えてみれば全く救いのない話ではあるが、 しかしあの女の子にとってはそれでいいのかもしれない。

どうもこういう観念的なものがお好きなようで、 水中メガネ --- というだけで我々は吹き出してしまうものですがそれはそれとして --- の話なぞもこのたぐい。 あるいはこの本ではないけれども「とらわれのお姫さま」などという話もある。

カフカによれば男は虫になるものだが、山名沢湖によれば夫は伸びるものである。 どちらも理由なんてよくわからないが、どうもそういうものらしい。 ドラえもんなんていなくても、 カップラーメン一つでお手軽に時空を超えられるし、 フラワーショップなんていかなくても、 好きな女の子にあげる花なんていくらでも背景から摘んでくればいい。 お隣さんがカエルでも、驚くにはあたらない。 これは絵本なのだから。童話風の表現主義的不条理描写に溢れた逸品。 最近はかわいらしい絵柄に拍車がかかってきたので尚よい。

水曜日のスケッチ / 新井 葉月」 - だって「白のふわふわ」に出てきていたのだからしょうがないじゃん。

平成17年6月30日(木曜日)

昨日

スミレステッチ / 山名 沢湖」を読んで寝た。

にしても

北斗の拳の野蛮人を指して「モヒカン族」という符牒をあてるのはどうなのかなぁ。 符牒が生まれた直後に本来の意味でのモヒカン族と混同されてるのが興味深い。 げに済ひ難きは迂闊なりけり。

インジェクション

「Sperm インジェクションで約 6 万匹の精子が流出」 というフレースが思い浮かんだが、多分疲れてるんだな俺。

個人情報保護の観点から、甲は (1)乙の精子を生殖以外のいかなる目的にも使用いたしません。 (2)不要になった精子は適切な方法で処分します。 (3)甲は乙の精子が外部に漏れないよう最大限努力いたしますが、 万が一精子が外部に漏れた場合、ティッシュを用い回収いたします。

SoC

FreeBSD の採択リスト