某日記

(中期)

平成18年9月12日(火曜日)

今日

NetBSDの将来 - まあこういうのも当事者にしてみればある種の嫌がらせなんだけど、 mhatta だからそれに気づかなくてもしょうがないということでそれは置いとくとして、私の手元でも粗訳は終わっていたのであった。ので ゴミ箱に置いとく

いやあ、だって俺たち Linux を作りたいわけじゃあないしなぁ。何を作りたいのかと言われるとよくわかんないけど。まあ煎じ詰めれば「俺たち好みの UNIX」を維持したいだけなのであって、そこに或る種の停滞性が生じるのはしょうがないかもしれない。

平成18年9月14日(木曜日)

最近の読書

このところ面倒臭くて書いてなかったけれど、「たまにはアマゾンにリンクを張っておかないと小遣いが入らない」という実利的な理由でちょっと書いとこう。

まずは近況から。とりあえず次の三冊を繰り返し読んでます。

昨日、いえなかったこと / 山田 デイジー - なかよしラブリーの中でわたくしが高く評価している一人。絵がかわいくてリズムが良い。短篇読み切りの少女漫画はとかく評価されないジャンルの一つだけれども、短篇には短篇にしかない良さや難しさがあって、この人のように 32 ページとかを息切れせずにきっちりと絵のリズムを保てるような人は実に良い短篇が書けるのだと思う。

金魚奏 / ふじつか 雪 - この人は、私としては「トリッキィ」という短篇のほうが好きなんだけれども、これはこれで連載する水準ではある。絵柄としては少女漫画というよりは腐女子系少年漫画の流れかね。たまに骨格が変な時があるので、デッサン力を付けるともっと良くなるとは思う。

シュガー☆ファミリー / 萩尾 彬 - 義理の兄妹モノですよ奥さん! この人の作風は LaLa 系としては割合オーソドックスだと思う。主人公は子供のときに母親を亡くした女子高生の夕夏。彼女の父親というのがどうしようもないダメ男で、その影響か男を見る目が実にクール。そんなダメ父がなぜかバリバリのキャリアウーマンと再婚するという話に。これでダメ父の子守りから開放されると思いきや、相手の女性の連れ子が父に勝るとも劣らないダメ男だった……んで、紆余曲折あって兄妹二人暮らし←イマココ。ツンデレ妹とバカ兄の絡みだけでゴハン三杯食わせようというそういう作品。いつまでたっても両親が旅行から帰ってこないのは仕様です。

以下、そのほかの 9 月の本。

ALMIGHTY×10 (2) / 水都 あくあ - 抜群の安定感。まあ悪く言えばマンネリかもしれんけど、連載向きの面白い話をきっちり作ってくるところがこの人のうまさだわな。

エオマイア 上 / タカハシ マコエオマイア 下 / タカハシ マコ - かわいい絵柄のロリショタエロ漫画に定評のある人だけれども、今回はホラー。まあ可もなく不可もなくといったところ。

8 月後半のおさらい。

はちみつの花 / 木内 たつや - 明治の良家の下女が主人公。その家にハーフの養子がやってくるのだけれども、容姿のせいで周囲と打ち解けずにいたところが主人公と仲良くなる、というパターン。リアリティという観点では大甘だけれども、まあ少女漫画なのでさっぱりしてていいでしょう。

鈴木式電磁気的国土拡張機 / 粟岳 高弘 - 有害なんだか無害なんだかよくわかんないエイリアンとか、有益なんだか無益なんだかよくわかんない空間歪曲装置とかが出てくる SF まんが短編集。しかし、あらゆる SF 的要素は女の子を脱がせるためとか、女の子にスク水を着せたりするためにあるんじゃないかというようなフシもなくはない(あさりよしとお以来の日本の伝統芸能だ)。短編集と言ってもそれぞれの話はおおむね疎結合しているので、一冊で一つの世界になってる。

陽だまりのピニュ(2) / こがわ みさき - そうか、ピニュって婿探しに来てたんだっけか。

ハトのおよめさん(5) / ハグキ - あいかわらず破天荒なギャグと味のある書き文字が良い。

双月巫女(2) / アキヨシ カズタカ - おおざっぱに言ってしまえば形を変えたヨコハマ買い出し紀行だよな。絵の系統も近いし、扱っている内容も根本的には同じもののような気はする。

二十面相の娘(7) / 小原 愼司 - 話が佳境に入ってきたけれど、どういう結末になるんだろうな、これ。

でじぱら(1) / 高木 信孝 - 作者買いなわけだけれど、なにこのピュアオーディオ。尿道狙うのはやめてください CE さん←それはだいたいあってるけど微妙に違うから

いぬかみっ!(2) / 有沢 まみず, 松沢 まり - 「絵:松沢まり」で買ってるわけだけど、正直どこが面白いんだかさっぱりわかんないんだよなこれ……

アニメがお仕事!(5) / 石田 敦子 - 黒い。あいかわらず黒いよ。でも胸の秘密があきらかに!

Colorfulこみゅーん☆(1) / 琴の若子 - 一言で言えば何このハーレムエンド。何がカラフルかといえば、女の子たちの髪がカラフル。いうまでもなくエロマンガです。

最後の制服(2) / 袴田 めら - 百合百合ですよ。ちなみにわたくし、人物相関図が頭からすっかり抜けていてよくわからんことになっております。基本的には作者買い。

今日

禁煙ファシズム発動(大事な人に押し付ける) - んー、たとえ自嘲的な意味であっても、やっぱり「ファシズム」という言葉を使っちゃいけないと思うんだよなぁ。「他人に押しつけること=ファシズム」じゃないんだから。

だいたいファシズムという言葉を安易に使いすぎるんだ。自嘲ならまだともかくも、件の本みたいに、まるで「お前のかあちゃんデベソ」と言うのと同じくらいの安易さで他人に向かって「おまえはファシストだ」と言う人間の無神経さが私には信じられない。

アナログ電子楽器の回路を読む

平成18年9月15日(金曜日)

昨日

久々に曲を書いたので、まだ途中だけど旅行に行くので放置: MP3

いま、部屋の中がどうしようもない状態で鍵盤を使えないから、作曲からアレンジまで全部脳内でやっているのだけれども、そろそろ勘が鈍ってきたというか、日常的に鍵盤で遊ばないとメロディとかコードワークのボキャブラリが停滞してくる。でもまあ基本的に調性をめまぐるしく変えてゆくというスタイルはもう 10 年くらい変化しとらんわけだけど。

今回は FDS じゃなくて N106 音源を使って同時発声数を稼いでみたが、やっぱり波形メモリ音源は音色づくりが難しい。そもそもこういう音源向きの音楽じゃないような気もするし。普段アレンジをやるときは音場に頼ってる部分が大きくて、センターにはベースとメロディとドラム(キックとスネア)だけを置いておいて、それ以外は左右に振るかステレオに広げるかするわけだけれども、こうするとかなり誤魔化しがきく。でも、モノラルだとそういうわけにはいかなくて全部同じところに音が集中するから、メロディのセパレーションを確保するのが難しい。

今日

なぜか新宿でお泊りしております。明日から三連休パスで東日本縦断旅行でござるが颱風が心配。

平成18年9月16日(土曜日)

今日

いつも忘れてしまうこと: irchat で EUC-JP 以外の文字が混入してしまったときに強制的にエンコーディングを EUC-JP にしてセーブする方法(save-buffer 時に自動で訊いてきたときには、バッファを完全に保存できるエンコーディングしか指定できない)。

答え: C-x RET c (universal-coding-system-argument) で「次のコマンドで用いるエンコーディング」を指定してから save-buffer すればいい。

キーワード: Emacs IRC エンコーディング 文字コード 変換 強制

それはともかく、今日の流れ。

新宿 630 発あずさ 91 号。幕張車。分乗り心地はよっぽど現行の両あずさよりも良いけれど、ボロくて遅い。例によって窓割がおかしくて顔の横が柱。

信濃大町。おやき食った。

タクシーで海の口。どうも大町市のコミュニティバスに乗ればよかった模様。研究の余地あり。しなの 81 号を狙ってみたが、どうも海の口周辺より稲尾付近のほうがよさげ。

木崎湖北岸から西側をぐるっと回る。西岸には真新しい別荘が何軒か建っていて、その駐車場には連休だからか結構車が止まってる。湖ではカヌー部か何かが練習してたり、釣りをしてたり。なんだかんだで天気さえ良ければハイキングに最適なところだよなここは。

ゆーぷるでひとっ風呂浴びてから、信濃大町から普通列車で白馬、しなの 84 号で松本。篠ノ井線はちょっとダイヤが乱れてる模様。

しなの 15 号に乗ったら 4 分延で長野。左側だったのと熟睡してたのとで姥捨は見ずにスルー。

当初プランではソバでも食おうと思っていたが、腹が減ってなかったのと、以前五反田さんと天ざる食った店が無くなってたのとでやめて、さっさとあさま 580 号に乗った。

宿は長岡なのだが、予定より早い新幹線だったので軽井沢で降りて最終のバスで碓氷越え。軽井沢駅前がむちゃくちゃ渋滞してたが、結果的に 5 分延で横川。しかし、こんなバスでも 70% くらい乗ってるのはどういう客層なんだろうか。暗かったってのもあったが乗っててあまり面白い路線じゃあない感じ。

高崎から MAX とき 343 自由席。6 列非リクライニング転換クロスシートなんかに新幹線特急料金を払いたくない。三連休パスなので払ってないけど。とどのつまりどうしても MAX 乗るなら指定で E 席を取れってことだな。

平成18年9月17日(日曜日)

今日

新幹線で長岡→新潟。そうか、 MAX の自由席は 1F が勝利の鍵か。

そんなまさかいくらなんでもそれはやりすぎ名前長すぎ寿司をゲット。

いなほ 1 号で秋田。あいかわらず崩れたところは徐行。ついでに最上川橋梁は何か工事中で徐行。そこだけ突風対策してもしょうがないと思うんだが……

新幹線で秋田→田沢湖。湖をひとめ見ようとバスに乗ったらマラソンで通行規制してて、湖畔のひとつ前のバス停で降ろされる。 10 分で田沢湖駅にとんぼ返り。列車自体は 30 分後のこまちでもよかったんだが、どーせ曇ってる日の湖なんて見てても面白くないし、マラソン帰りのラッシュに巻き込まれても面白くないので、盛岡で時間を使うことに。

新幹線で田沢湖→盛岡。盛岡の駅地下でカルビ冷麺食う。うまー。

山田線宮古行きで茂市。三連休パスで山田線に乗るのはもったいないといえばもったいないのだが、 18 きっぷで盛岡に来るのは大変なので、まあこういうのもアリ。

茂市から岩泉。真っ暗で何も見えんが、明るければそれなりに面白いのかもしれない。ただ、山田線の盛岡→茂市もそうだし、あるいは同じ岩手の花輪線なんかもそうなんだが、夏場は昼でも広葉樹に邪魔されてあまり景色が見えない。紅葉の時期ならいいのかもしれないが、岩泉線は朝夕しか走ってないので、日が短くなると辛い(ひょっとすると JR 東で一番輸送密度が低い線区かもしれん)。

帰りは俺一人。こんな閑散線区なのにキハ 52 ツーマン運転なのは何でなんだろう。運転士さんが夜に客が一人も乗ってない列車を一人で運転するのも嫌だろうけど。宮古まで。

宮古では何か祭りをやってた。

宮古から釜石行き最終。宮古で泊まって山田線を戻るのもあまり楽ではないので、いっそ釜石に泊まって釜石線で戻った方が良い、という判断。

宿で NHK 見てたら赤いのが転んでた。去年の羽越線に続いて 485 の突風による受難。怪我で済んだのが不幸中の幸い。非常ブレーキ引いた運転士 GJ 。

平成18年9月18日(月曜日)

今日

釜石からはまゆり 2 号で盛岡。遠野くらいまで大雨。

朝飯食いそびれてたのと時間があったのとで、荷物をロッカーに放り込んでドトールでマターリ。パニーニが新しくなってた。

はやて 3 号で二戸。展望台に登ってみたけど天気悪くてつまらん。

IGR で小鳥谷。何らかの聖地巡礼。何の聖地なのかはよくわからんが。

10 分後の下り普通列車で二戸に戻って、上り快速で盛岡。ぐっすり寝てた。

また冷麺食った。

はやて 15 号で八戸。天気良かろうが悪かろうがトンネルなら関係ない。

白鳥 15 号で函館。せっかく D 席を取っても、青森近辺で青空が見えた他は雨。ちなみに野辺地近辺は A 席のほうが良い。中小国あたりから木古内あたりまで寝てた。

函館。いつものように谷地頭温泉でひとっ風呂浴びて、うに村上で晩飯食おうと入ってカウンターに座ってメニューを見ていたところ、奥からどうにも聞き覚えのある声が。テーブル席を見たら何故か五反田さんがいるし。親子で北海道旅行してきた帰り道らしい。ビールを奢っていただく。宮脇先生の言うとおり、列車に乗っている間は一人でもいいのだが、やっぱり夕飯は誰かいたほうがよい。五反田さんのところで北斗星 2 号の開放 B 寝台券が余ってたので、私の持っていた 4 号のと取り替えてもらった。颱風の進路が一番西寄りに逸れていたのは五反田さんのおかげであったか。そういえば去年の 9 月三連休は 4 号が遅れまくって JNR ホテルでご休憩状態だったような。

十数分遅れで北斗星入線。数分遅れで発車。シャワーカードを買った。

平成18年9月19日(火曜日)

今日

帰ってきたよ。

GPL違反容疑による告訴、訴訟が増加中 - 見出しが誤訳。「疑惑の GPL 違反、両者の舌戦が過熱」とでもするのが正しい。これがデスクの査読をスリ抜けてきちゃうようだとダメだよ。

Confessions of a Recovering NetBSD Zealot - mycroft へのインタビュー。