某日記

(中期)

平成19年9月12日(水曜日)

今日

安倍首相辞任。なにこの超展開。

安倍さんもモンゴルでの休養が必要なのかもしれない。次期首相には、点 F-22 の賭麻雀にもたじろがないだけの度胸が必要だ。

レコードのほうがCDよりも音がいいとか言ってる奴は耳が腐ってるんじゃねーの? - まあ大差ないんじゃね? 両方とも佐渡おけさがジャズに変化したりはしない。

この論争は、どっちが良いか悪いかという問題ではなく、コミュニケーションにおける感情の動きの問題でしかない。スノッブ臭くならないようにレコードのことを好きだと表明するのは実に難しいことで、これは耳の良さとか理論的説得力の問題ではなく、人の徳とかそういう部分に関係してくる。

さて、一般人からすると理解しにくいオーディオマニアのこだわり。オーディオのことが分からない人に分かり易くオーディオマニアの心理を説明するとですね、要するにこれは、いったん耳かきを始めると止められなくなるのと同様の現象なのです。

たとえばある日、我が家自慢のオーディオシステムでキースジャレットの CD を聴いていたら、突然ジャックデジョネットの叩くライドシンバルのアタックが鈍っていることに気づいてしまう(あるいはキースの歌声の高域の伸びが足りないとかでもいいよ)。そうすると、何か耳の奥が痒くなってくるような、そんな居ても立っても居られないような気になってきて、1 時間後にテレオンの戸を叩いて……ってあそこは戸らしい戸はないから、店頭に飾ってあるアルテックかなんかのラジアルホーンを叩いていたりするわけ(オーディオマニアは何でもすぐ叩きたがる)。そうして新しいアンプか何かを調達してきても、常に画龍点晴を欠く感に苛まれ続けるのがオーディオマニアの深い業。

「みみかき」を変換しようとすると「ミミカ器」とか出るのはいかがなものか。たぶんパッケージ絵は、しのざき嶺センセイ。

平成19年9月13日(木曜日)

今日

今、日本国は危機的な状況だと思う。テレ東が予定を変更して報道特番を流すというのはよっぽどのことなのだろう。

というか、今回の状況は対外的にすんごくマズい状態にある。これで補給活動の打ち切りなんてことになったら、「ああやっぱり日本はダメなんだね」ということになってしまう。これは、イラク戦争が正当だったかどうかとは全く別の次元の問題。

民主党の基本姿勢を要約すると「アメリカの対テロ戦略には協力しない。代わりに国連主導の枠組でやる」ということになると思う。そういう方針を立てること自体は結構なことだが、民主党は国外に対し、こういう方針を現実のものとするための根回しをしてないように見える。日本という田舎の国の在野の党ごときが、国内向けにそういう方針を発しているというだけで、それが国際的に認知されているはずもなく、このまま補給活動を停止してしまったら、国外からすれば日本が何の根回しもなしに突然国際活動を停止したという風に見える。

民主党に政権担当能力が欠如しているというのは、こういうところに明らかになっていると思う。だいたい小沢一郎は全く国内しか見ていない。マスコミもしかり。国民もしかり。日比谷事件のころから全く進歩していない。所詮日本はハリボテ列強の成れの果てだから、しょうがないのかもしれんが。

外電を見ると既に日米関係について悲観論が流れている。ワシントンポストの記事は、「短絡的な党派精神は日米関係における日本政府の信頼性に対して取り返しの付かない傷を負わせることになるだろう」、フォックスニュースの記事は、「小沢一郎が政治を玩ぶことに多くの米国政府関係者は怒り狂っている」なんて言っている。もうダメかもわからんね。

1日の喫煙本数が多い中高年男性は「心の健康」に注意を - 非喫煙者と喫煙者との間に有意差があるというのは喫煙と自殺衝動との因果関係が疑われるような気がするけれど、吸う本数が多いほどリスクが高まるってのは、むしろストレスと自殺との間と、ストレスと本数との間にそれぞれ因果関係があるから、結果的に相関してるだけ、という風にも思えるな。

日露戦争の時、多くの新聞社が情報統制の煽りで実際よりも日本に有利な情報しか持っていなかったため、結果として勇ましい記事が紙面を踊ったのに対し、國民新聞だけが政府関係者から正しい情報を貰っていたので(世間からは政府の御用新聞だなんて言われていたが、ある一面においては実際そのとおりだったわけだ)、適切な状況判断に基づいた正しい評論(つまりそこそこの条件でロシアと講和すべきだということ)を書けたという。日比谷事件において、國民新聞が暴徒化した民衆の襲撃のターゲットになったのは、そういう背景があったと、確か、蘆花が蘇峰からそう聞いたという話をどこかで読んだ(でも何か年表と合わん気もするので「蘆花が」というのは私の勘違いかもしれない)。ちなみに、オリジナルの國民新聞は東京新聞の母体になって現在に至る。

正しい情報を持っていても歪んだ事しか書けないんじゃあどうしようもねえな。

平成19年9月14日(金曜日)

査収物

スケッチブック(3) / 小箱 とたん

スコアブック / 小箱とたん

はじまりのはこ / よしづき くみち

夏のあらし!(2) / 小林 尽

School Rumble(18) / 小林 尽

キス☆クラ(1) / 瀬上 あきら

イン・ザ・スカート / 桐原 小鳥

Windowsプログラミングの極意 〜 歴史から学ぶ実践的Windowsプログラミング / Raymond Chen, 株式会社クイープ - 邦題が全くもって良くない。パラパラ眺めただけだが、これは良い本の香りがする。しかし 3800 円出して買う本かどうかは難しい。特に、短期的な実用性を求めようとするのならば、この本は役に立たない。私はこういうのは買い支えてあげようと思う。しかし邦題が全くもって良くない。

平成19年9月15日(土曜日)

今日

新宿→大町→サイクリング→大町→白馬→松本→長野→高崎→新潟

去年とほとんど同じプラン。レンタサイクルがあるのに気づいたので今回は自転車。パワーアシストつきの奴が出てきた。しかし木崎湖畔はどうも良い列車撮影ポイントが無い。今年も湖と列車を一緒に入れられるようなうまいポイントが見つからなかった。

今の懸念は、台風が日本海側を回り込む気配を見せているけど 9/17 発のあけぼの号がちゃんと走るかどうかで、三連休パスは運休に伴う有効期間の延長も無賃送還もしてくれないので、当日中に何とかしないといけない。

特にこっちが青森駅に既にいて、直前に運休が決まった場合に困る。そうなると東京行き最終のはやてで戻ってくるか、函館まで出て北斗星 4 で戻ってくるしかないのだが、両方とも全車指定席なので、指定券を取れなければ終わる。前者は盛岡までは立席扱いで戻れるが、もう盛岡発東京行きのやまびこがない。まあ理由が理由だから、車掌の裁量でデッキ滞在くらいは許してくれるかもしれないが。

結論としては、もう三連休パスの指定券枠は 4 つ埋まっているが、そのうち一つは自由席でもいいので、はやて 34 に乗変して保険をかけておくべきかもしれんな。

平成19年9月16日(日曜日)

今日

新潟→秋田→鷹ノ巣→角館→盛岡→八戸

妹よ パンツ見えるぞ 阿仁マタギ

内陸線は冬に乗ったほうが面白いのかもしれない。

平成19年9月17日(月曜日)

今日

八戸→久慈→沼宮内→盛岡→東京

八戸線は景色が良さそうだったが、豪雨で何にもみえず。リベンジが必要だ。

久慈からバスで沼宮内。ここは紅葉の季節に来るといいかもしれない。

沼宮内から盛岡。八戸に折り返す前に念のため盛岡で運行状況を確認したら、あけぼのが運休になっていたので、そのままやまびこで戻ってきた。こまち運休のあおりでえらい混んでいた。やんぬるかな。

しかし、盛岡-仙台間で立ち乗りが発生するのは理解できるが、仙台以南でも通路一杯の立ち乗りが居るのは本当に理解に苦しむ。今日あたり、仙台では 20 分待てば次のやまびこが来るのだし、一本パスしても座れないってほどには混んでないんだから、本当に急いでいる人を除けば、ほとんど同情の余地がない。あたし自身、盛岡で 30 分前から並んで席を確保している。というか通路を埋められるといろいろ迷惑ですらあるのだが、まあ、世の中そういう機転のきかない子は一定数存在するのだからしょうがない。

もう少し人が少なかったら郡山からなすのに乗り換えたところだが、降りることもままならないので東京まで我慢。

マクレーはこりん星に還って行ったんだね、とか、へりがフォード製だったら助かったかも、なんて不謹慎なことを考えてしまったが、それにしてもバーンズといいマクレーといい、どうもあの世代のイギリス人は不運に見舞われる模様。ともあれ合掌。

平成19年9月18日(火曜日)

昨日

きた

そのまま寝落ち。

今日

そうか UTF-8 では isspace(0xA0) は偽にならんといかんのだな。どうしたものか。

そもそも _ctype_ / _tolower_tab_ / _toupper_tab_ の内容ってエンコーディング依存だから、これの生成を ctype モジュールに追い出すか、いっそ LC_CTYPE 定義ファイルから読み込むようにするのが筋ではあろう。

NetBSD の ctype のテーブルは wctype な関数のためのデータとは独立しているので、テーブル生成時に wctob() を使えば逃げられる(しかしこのテーブルは単に後方互換性のために残しておいたものなので、これは怪我の功名)。しかし、setlocale() ってプログラムの起動レイテンシに関わるから、やっぱり LC_CTYPE データベースにキャッシュしておくのが理想。

似たような問題に EUC-JP のいわゆる半角カナ問題というのがあったが、あれは LC_CTYPE の定義で逃げられた。UTF-8 の場合は ad hoc な方法で良ければ、たとえば 0x80 以上のコードポイントでは MSB を立てるとかそういう手はあるけど、あまりにアレだし、将来 @ucs な locale のサポートと、それによる __STDC_ISO_10646__ への疑似対応を入れるとすれば、これは少々遺恨を残すことになる。

対岸では ache がまた頭痛の種になっておるな。俺は知らん。

そういえばこれも直さないと。

メモ: 四畳半襖の下張

米国で評価高かった安倍首相 「短期間に多くの業績残す」 - 安倍内閣を「何もやってない」と評するのはちゃんと見てない証拠。やった内容を肯定するか否定するかはともかく。いずれにしても安倍さんは辞め時さえ間違えなければまあまあの評価ができたのに。

フフンは実務能力は高いんだが、リーダーとしてはどうなんだろうなぁ。タロサは灰汁が強すぎるので、やっぱり外務大臣くらいが向いているような気がする。

しかし、今問題とされていることって何なんだろう。輿論調査によれば、政権に望まれることとして格差問題の解決がぶっちぎりでトップらしい。しかし、今の日本の格差問題というのは私には何が何やらさっぱりわからない。馬鹿だからかしら。誰か分かりやすく解説してくれないかな。

というか、それを問題としている人は当然それがどういうものかを理解して言ってるんだろうなぁ。みんな頭がいいんだなぁ。

平成19年9月19日(水曜日)

昨日

ボーカルバージョン 。 なんでこの子は機械なのに音痴なんだろう。調教が足りないのだろうか。

しかし、この曲書いたのってもう 9 年も前か。歳取るわけだ。

今日

繰り返し聴いてたら音痴が良くなってきた。

ちなみに VOCALOID には GEN パラメータ、通称ロリパラというのがありまして、これを小さくすると年齢が下がる。デフォルトで 64 なのだが上のは 40 くらいにしてある。上げるとオカマになるので注意。

これはひどい

NetBSD ではこれで良いと思う(未テスト):

--- runeglue.c  29 Nov 2005 03:11:59 -0000      1.11
+++ runeglue.c  19 Sep 2007 11:46:38 -0000
@@ -108,6 +108,10 @@
        new_tolower[0] = EOF;
        for (i = 0; i < _CTYPE_NUM_CHARS; i++) {
                new_ctype[i + 1]=0;
+               new_toupper[i + 1] = new_toupper[i + 1] = i;
+               /* fragment byte of a multibyte character should be rejected */
+               if (wctob((wint_t)i) == EOF)
+                       continue;
                if (_CurrentRuneLocale->rl_runetype[i] & _CTYPE_U)
                        new_ctype[i + 1] |= _U;
                if (_CurrentRuneLocale->rl_runetype[i] & _CTYPE_L)
tolower/toupper へのケアは不要かもしれないが、規格が曖昧でよくわからん。入れておいてもさほど害はない。

まあ本来この glue 自体無くしたいというのは以前に書いた通りだが、現状の問題点は _ctype_ テーブルのビット数が足りてないということと setlocale() で生成するオーバーヘッドがあるということであって、いずれにしても char 用のテーブルと wchar 用のテーブルは別々に必要であるということは変わらない。これは rune locale 登場以来 15 年間の経験から得られたささやかな知見の一つであろう。

話は戻るが、今の懸案はいかにして音楽制作環境を取り戻すか、ということで、つまり漫画の山の向こうに埋もれてしまっている Trinity を発掘したりとか、古くなった制作マシンを新調したりとか、そういう計画を立てないといけない。昔作った曲をリマスタリングする環境すらないので、上の曲でも古い mp3 を使い回すはめに。

波動やマイナスイオン、機能水などを「ニセ科学」と決めつけていいのか - ぷぷぷ。

この論点のズレっぷりはニセ科学をどうにかする上で解決してゆかなければならない問題である。つまりそれは、分裂してしまっている科学というものの定義を、我々の価値観に都合のいい形に統一して一般に流布する必要があるということだ。

私ら科学の子にとっては、科学とはすなわち手続きと同義であって、手続きを踏まない物は全て偽であると断定するわけだが、一般人にとって科学とは魔法の一種に過ぎない。かようにして、一つの「科学」という言葉が全く別の方向の抽象概念を示す言葉として分裂しているというところに、問題の根源がある。

AMD 690G の RADEON X1250 が遅い件 - 私も MoE が満足に動かず失望した。RADEON 9600 あたりのほうがまだマシだと思う。所詮内蔵ビデオに期待はできないと思った。

リアルタイム三次元グラフィックスなんてもんは VRAM の帯域幅で八割がた勝負が決まってしまう。デュアルチャンネルにしても DDR2 128bit で、帯域の半分くらいは CPU に食われてしまうんだから遅くて当り前だ。

修正案 - アイディアは悪くないのですが、mklocale(1) はクロス環境でも使えないとダメなのです。ちと業腹ではあるものの、シングルバイト範囲を指定するための構文を拡張して各定義ファイルを修正して回るか、あるいは wctob() でお茶を濁すかですね。あるいはホストツールでは全部リンクするようにするか。これはこれで鬱陶しい。

とりあえず何も考えずに済む wctob() でやってみて、念のためベンチ取ってみるのかなぁ。

localedef(1) を導入しようとすると、charmap(5) ファイルと ctype/stdenc モジュールとの間の橋渡しが必要になりそうな気がするのだが、さてどうしたものか。

平成19年9月20日(木曜日)

昨日

調教し直した 。 ポイント:

  • デフォルトだとポルタメント値が大きすぎるので小さくする
  • 譜面は正しく打ち込む(すまん)
  • でもやっぱりコンプとかは必須

音符頭のポルタメントは「表情」で制御できるんだが音符の後ろのポルタメントってどうやって制御するんだろうか。もしかして POR コントロールでできるんかな。あと、VOCALOID ってマスターチューンの設定は無いのかしら。世の中必ずしも A3=440Hz とは限らんのだが。

今日

決議分裂「日本のせい」、安保理各国に反感 給油謝意 - どっちかというと超大国ロシアさんの片意地にしか見えないんだが。いずれにしろ、国内が悪い形に分裂してると、こういう風に他国につけこまれるのだ、ということは覚えておいた方がいい。

いま真っ先に必要なのは国内政治の安定化であって、格差も年金もそれと比べれば正直どうでも良い。

上の話は実は日独に対する批判であって、ドイツさんも微妙な国内問題を抱えているらしい。さすが朝日、事実関係の報道すらまともにできないのか。

朝日新聞は無能なのか不誠実なのか、いずれにしても、そろそろいろんな件に関して反省してくれんかのう。