某日記

(後期)

平成14年2月21日(木曜日)

BSD ライセンス

性善説と性悪説 というとらえ方はかなり前からされてたような気もしますし、 私も過去に使ってます。

しかしながら、最近の私の解釈は、性善説というのとはちょっと違うんですな。 ちょっと前にも書いたとおり 、 むしろ「何も期待しない」のが BSD ライセンスの本質なんですね。 で、BSD ライセンスを使って、 最近のオープンソースムーブメント的な何かを期待しようとすると、 性善説に頼らざるをえない、という話には結局なるんですが、 それは本質とはちょっとずれてるかな、という気がします。

まあ、性善説/性悪説という見方も、その立脚点によって ひっくり返ったりするのにも注意したほうがいいですな。 たとえば、上で言った「オープンソースムーブメント的な何かを期待」 する際にどのライセンスを使うか、という観点で BSD と GPL を比較すれば、 「BSD は性善説的で GPL は性悪説的」ってことになるんですが、 一方で「ソースを公開するというのは他人を信用しないとできない。 GPL はそういう性善説的なライセンスなんだ」という主張を 私は読んだことがあります。こういう立脚の下では、 オープンソースはすべて性善説になる。

まあなんにせよ、私が最近感じてるのは、BSD ライセンスは「遺伝子をばらまく」 のには一番適してるってことかのう。 なにせ、冷静に考えて、いま世界中で一番多く使われているコードの一つが、 BSD のネットワークスタックなんだよねん。 CSRG の連中には「研究成果は使われてなんぼ」っていう意識があったんですな。

我々人間はえてして、「木はなんてつまらないんだ、自分で動けないなんて」 とか思いがちだけど、彼らには彼らなりの考えみたいなもんがあるんだな。 それを認識し許容するにはある種の達観が必要だから難しいんだけど、 それができてないと盲目的に GPL に走ったりする。

「BSD ライセンスの哲学」とか、「宣伝条項に対する誤解」とか、 そういう話についてまとまった文章書きたいんだけど、 文章書いてる時間がないんだよねん。

平成14年2月22日(金曜日)

拍子

拍子は 、 よっぽど形式的な音楽を除けば、(約数に奇数が含まれる拍子は特に) 「厳密に何拍子」とは言いにくい部分もありますです。 譜面に 6/8 とか書いてあったときにこれが何拍子かと考えるにしても、 リズムパターンの解釈によって「2 拍子」だったり 「3 拍子(ただし、普通は 3/4 と書く)」だったり 「6 拍子」だったりするし、正解はないようなもんです。 むしろ現代の音楽では、積極的にそういうポリリズム性を前面に出すような リズムパターンが、一般的な手法としてよく使われます。

上の文章は、「単純な音符の数」としての「拍子」と、 「リズムパターンの区切り」としての「拍子」が微妙に混ざってるんだけど、 なんかいい用語ないのかのう。ヲレ不勉強だからのう。

Alpha

Alpha 。 NetBSD/Alpha を入れて COMPAT_OSF1 使うと最強かもねん。 そこまでするなら素直に Tru64 使え、という気もしないでもないが。 UNIX として見ても比較的素直だしな。

しかし、NetBSD の ABI 互換機能は最強だよな。 NetBSD/i386 には COMPAT_PECOFF とかあるし :D

K.E.N.

「健」がおれとやあ 3 にしか通じなくて悲しかーたよ。 つーわけで、 あらすじ (from バーチャル 2 ちゃんねらー裕子) を刮目して読め!!

平成14年2月24日(日曜日)

昨日

enkai NOC でサーバ火入れ式 + すき焼き宴会。

今日

秋葉でいろいろ購入。

今日のネタ

今日買って来たゲームより

まあ、 このゲームは、 システムとかよくできてるのだが、 内容が薄い(音声ちゃんと聞いても 1 プレイ 30 分)ので とりたててお薦めするほどのこともない。 これやる前にとりあえず腐れ。そうえば腐りゲーはわりと売り切れておったな。 奥さん、それはあんたが悪いよ。

MZbox

うーん 、 ネタは大いにわらたが、画面写真のリアルさが足りないねん。

今日買ってきた「SRX-02 Concert Piano」エクスパンションボード(中古)と、 「Jazz Piano Standard」譜面集で遊ぶ。 このボード、それなりに使えるけど、 個人的には AKAI SG-01p の Rich Piano のほうが好みかなぁ。 譜面集のほうは、 なかなか本格的かつ現代風なジャズのハーモナイゼーションがされててよい。 ただし、たぶん 5 段階程度はパスしてるくらいの人でないと弾けんが。 当然ヲレは弾けません。

平成14年2月25日(月曜日)

衛の乳脂肪分が四葉に移動(上の 2 行)

今日

今まで外には ssh1 でしか出てなかったのだが、 必要があったので OpenSSH-3.0.2 に socks5 リンクさせたのを コンパイルしたりとか、ニセで Xaw と戯れたりとか。 Xt/Xaw もジオメトリ管理とか manage child とか無視してガリガリ書くと 割と楽なんだが、そんなら最初っから Xt 必要ないやん、といううわさもある。 まあ、必要なのはリソース管理とタイムアウトと select(2) 処理で、 こいつらは自分で書くとそれなりに面倒くさいからこれでいいのだ (同様の理由で xmiyabi も Xt)。

8頭身

ゲンさん8頭身になる: その 1その 2

平成14年2月26日(火曜日)

音楽 CD 関連

バカだねー 。 奴らは WinMX で手に入れられるから手に入れるんであって、 WinMX で手に入れることができなくなったからって 正規に買ってくれるのは僅かだろ。

バカだねー 。 警告して意味があるとすれば、 それは消費者にとって選択の自由があるからだろうが。 著作物に選択の余地があるとするならば、 そんなものは著作権で保護される対象たりえないわけで、 選択の余地があるとすれば「器」たる CD メディアの方なんだが、 そっちはそっちでレコード会社が著作の権利を囲い込んでるから 選択の余地はないわな。

思うに、CD という製品を売るレコード会社が、 その著作物の独占的権利を持ってるからおかしいことになるんじゃないかのう。 CD という製品を作る会社と、その著作物の権利を持つ会社を 法律で明確に分離すべきだろうね。

著作物というのは、その性質上、他の産業製品と同じような 自由競争原理を適用できないのは確かだけど、 それは自由競争が完全に適用できないってことじゃないし、 そこの部分を完全にはき違えた、 モラルのないレコード会社に著作権がいいように使われてる現状は、 もはや看過できないほど消費者(および音楽作者)の権利を 侵害してると思うんだが。

strncpy

n 付きの関数は恐いので 、 (man 調べてもいいけど、調べるよりも手っ取り早いので) 無条件に一個多めに配列を取っておいて、全部 0 で埋めるか 最後だけ 0 で埋めましょう。たとえばこんな感じ:


まあ、strn 系はすべて怪しいので、 snprintf みたいに無条件に \0 ターミネートしてくれる関数を常に使う、 という手もありますな。 snprintf(buf, sizeof(buf), "%.*s", len, src) あたりは常套手段。

チャットによると、 今の BSD 系 OS には OpenBSD 由来の strlcpy ってのもあって、 これは必ず \0 ターミネートするようです。 手元で使えることを確認したのは、最近の FreeBSD, OpenBSD, NetBSD と、 Solaris (8 以降) ですが。 Win32 API の lstrcpyn も \0 ターミネートするけど、 これは CHAR じゃなくて TCHAR だからちょっと注意。 LPSTR に決め打ちしたいならlstrcpynA を使えばいいとは思うんだが、 これはドキュメントには載ってないのでにんともかんとも。 まあ、本題はそもそも memcpy 使え、ってことなんだが。

ただ、やっぱり snprintf 使おうよ、とは思う。 たぶん、元の問題も全体を見たらきっと snprintf で解決するのが スマートなコードなんじゃないかと推測。

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/. 本家見てて笑ったので晒し者:

サムネイル

それは 、 例として人物画を挙げると、ピカソの絵でもない限り、 人の顔には決まった並び方で目と鼻と口がついているからです。

つまり、抽象画みたいに「もはやこれは人か」という論議を呼ぶまでに 対象を壊さない限り、大まかには同じ形をしたものでないと人として 認識されないという話で、個性はむしろディテールに表れざるをえない、 ということではないのかのう(除くいたる絵。いたる絵はもはや 人ではなく(・∀・)である)。

でもまぁ、たしかに構図にひねりがないよな、最近。 もはやひねり尽くしたからしゃあないという噂もある。 奇抜過ぎるのはえてして「使えない」からのう。 ゲームってのが CG 単体で存在するものじゃない以上、 バランスを重要視するべきだからのう。

平成14年2月27日(水曜日)

サムネイル

あれは 動物化するポストモダンからの引用と思われ。

顔に限らず、人間が何かの形を判断する時は、 脳にたくわえられた単純な図形のデータベースとのマッチングを行う、 という研究があるので、「図形要素のデータベース化」に起因する 「意識的および無意識的な心理的盲目」ではある。 あるいはフラクタルとも微妙に関係してるようなしてないような。

まあ、イラスト集じゃないんだから CG だけ突出しててもいかんし、 音楽 CD じゃないんだから音楽だけ突出しててもいかんし、 小説じゃないんだからテキストだけ突出しててもいかんさね。バランスが重要。

福袋ゲー的突出は私は許すけどなー :D

今日

最近の傾向はなんだかなぁ、という気がするのであった。 少なくとも私の肌とはあわないので不参加。

「HTTP は Remote Procedure Call である。これ定説」

そうだったのかー 。 誤訳かと思って原典調べても (ZDNet/Japan の訳はいつもウンコなうえに原文へのリンクがないのが困りもの)、 fact とか言い切ってるぞ。

tunnelshell

こがさんから教えてもらったので遊んでみる。 tcpdump 走らせながら試しに通信してみる。カコイイ!

つまり、ping が通ればなんでもできるってことやね。

平成14年2月28日(木曜日)

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ところで、エロゲーの CG をサムネイル化するとモザイクが 以下略でドキドキしませんか?←しねーよ

rip 不可

ふーん 。まあエイベックスの音楽なんて聴かんからいいけど。

でもさぁ、何が頭にくるってさ、 もちろん我々の私的複製権が侵害されるってのもあるけど、それ以上に、 素直に「コピーされたくないからガードしました」って言えばいいものを、 「我々の商品が公然と“盗まれ”ており、 その結果音楽業界は存亡の危機にさらされている」 とか言って自分たちの経営能力の問題をうやむやにしようとする その卑しい根性なんだよね。お前ら自身だろ、 音楽をダメにして自分たちのクビ絞めてるのは。

艦長、声がでません

ううむ、2 年ぶりくらいにバカでないことが証明されてしまった。 明後日から旅行なのにのう…。

STSF

ソース出たよもん 。 XST はまだみたい。

…そのままだと FreeBSD と Solaris でしかコンパイルできないのが挑戦的だ :D